セレック・CEREC・ワンデイトリートメント・オールセラミック・木田歯科医院




セレックオールセラミックインレー。美しいことが最優先ではない。9年後の成功率95.5%。けれどもやはり美しい。
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先進の歯科用CAD/CAMシステム、CEREC3Dを導入しました。

セレックは従来の歯科治療とは一線を画す画期的なCAD/CAMシステムです。
金属修復でもセラミック修復でも、今までは型を採って模型を作り、それを基に修復物を作ってきました。
セレックはこの一連の作業無しにセラミック修復物を短時間で作製することができます。
従来の型採り(印象)は特種なカメラで行われます。光学印象と呼ばれますが、撮影と言った方が解りやすいでしょう。
そのデータを基に、コンピューター(CAD)が修復物を設計します。設計が終わるとすぐにミリングマシーン(CAM)でセラミックから修復物を削り出すことができます。
簡単な治療なら1時間程度でオールセラミックの修復治療を終えることが可能です。

修復物は完全なメタルフリーですので、金属アレルギーなどの心配が無く安全でしかも審美的です。技工の手間を省くことができるので、従来のセラミック修復物より安価で提供することができます。

一番手の掛かる前歯のオールセラミッククラウンに、更にステイン(セラミックによる色づけ)、グレーズ(透明なセラミックを焼き付けるつや出し)を行った治療で52500円です。一番簡単な処置だと26250円です。これは従来のオールセラミックによる修復の一般的な価格の半額、あるいはそれ以下です。
ただし残念ながら全ての症例に適応するわけではありません。現時点ではブリッジを作ることはできません。



ダブルスキャン

セレックでは通常はバイオジェネリックというコンピューターが周辺の歯の形態を参考に、自動で設計するモードを使うのですが、今回は別の方法です。まずは通常の印象で模型を作製。
ワックスアップ
模型を光学印象
ワックスパターンを被せて光学印象
設計
ワックスパターンをコピー
ペースト
設計終了
右がワックスパターン。左がセラミック。
完成

セレックによるラミネートベニア

左上の中切歯にコンポジットレジンが充填されています。
写真だと分かりづらいですが変色もしています。
コンポジットレジンを除去して変色した歯質を除去するとこうなってしまいました。もう一度コンポジットレジンを充填することもできますが、長期的な変色強度などを考えてポーセレンラミネートベニアを選択しました。
一度大まかにレジンでビルドアップします。
その後このように表面を削ります。
通常のクラウンだとこのくらいの切削が必要です。
違う症例ですがこのようにセレックでデザインします。
ブロックから削りだしたところ。つけ爪のようなものです。
セット。接着のために乾燥させているので周囲の歯が白っぽくなっていますがこれは元に戻ります。

セレックの前処置

歯の治療の基本は悪くなったところを除去するということに尽きます。むし歯を削りとることが基本中の基本です。ではどこまでが虫歯なのかというとこれがなかなか難しいのです。大雑把に削り取って虫歯が選択的に染まるとされている染色液で染め出したのが左の写真です。ピンクに染まった部分がそうです。
もう歯髄にかなり近くなってしまっていますから、少しずつ少しずつ除去していきます。これを何度も繰り返します。染色液は染まりすぎるという報告もあるのですが、指標にはなります。時間は掛かりますが神経を抜く治療に比べたらずっと短時間で済みます。
中央の深い部分をレジンでビルドアップ。
上の写真では外周の歯質が残っていますが厚みは1ミリにも満たないです。残して修復しても欠けてしまいますから迷わず削ります。
深くても痛みが無い虫歯に行う処置です。こういった保存的な治療に最も重要なのは問診です。痛みの既往がある場合は神経を抜く処置になることが殆どです。ここまでが前処置です。
セレックで修復。

マテリアル比較

こちらは下顎の大臼歯のむし歯を削って・・・
セレックで修復
これはハイブリッドセラミックスと呼ばれている材料を使って修復された上顎小臼歯。セレック導入前の当院の治療です。もうやりません。色が合わないのが理由ではありません。経年的な劣化が避けられないからです。
これはダイレクトボンディング。これも劣化するのですが、劣化した部分だけリペアが可能です。
青い線の中がコンポジットレジンです。


セレックの限界

上顎左側切歯のセレックによる修復です。赤い横のラインが少し傾いていますが、これは反対側の側切歯に合わせたためです。切端が直線になってしまっているのを見て頂きたいための補助線です。
次に赤いラインで囲まれた部分を左の青いラインのそれと比較すると表面の微細な凹凸が無く単純な平面になっているのが分かると思います。そして右の緑にある色彩のうねりのようなものもありません。実際にはグラデーションはあるのですが、あまり分かりません。
CAD/CAMの限界です。ここに後から人の手を入れればそれも再現可能なのですが、それだと当然コストが掛かります。
写真は、特にストロボを使った場合色を誤魔化しますから肉眼で見たときにはまた別だと思いますが、この程度です。歯肉の高さが反対側と揃っていないとかトランジショナルエリアの設計だとか専門家の目から見ればアラを探すことはできますが、誤解を恐れずに書けば、これで充分なんじゃないでしょうか?
ただし全てセレックでできるわけではありません。連結することは不可能ですし、ブリッジにも対応しません。


グレーズ

これはCADで設計している画面です。データをCAMに送り補綴物を削りだした状態では、セラミックに艶はありません。艶出しは研磨による方法と、瀬戸物でいう上薬のようなものを塗って焼き上げる方法があります。これをグレーズといいます。
グレーズに使われるポーセレンファーネスという電気炉です。削り出されたセラミックに特殊な材料を塗って焼き上げます。円盤のようなところにセラミックを乗せ温度をコントロールしながら少しずつ上に昇っていき、所定の設定温度に達すると上に密着し炉内は吸引されて真空状態になります。さらに加熱され最終的には900度程度になります。温度の上昇カーブも加熱している時間も真空状態もすべてコントロールされています。
グレーズが終わったセレックオールセラミッククラウン。


ワンデイトリートメント・短期集中治療

セレック最大の特徴は、やはりワンデイトリートメント、つまり一日でオールセラミックの治療を終えることができることです。この方はダイレクトボンディングとセレックで22本の治療を行いました。
流石にワンデイというわけにはいきません。3回通院して頂きました。1回のアポイントが4時間位ですから、合計約12時間。24時間は掛かっていませんから、ワンデイ(笑)。根管治療や歯周病の治療の必要がなければ、短期間で審美的な修復が可能です。


接着

金属でもセラミックでも、最終的には歯にくっつける作業があります。ここでミスすると全ての工程が無駄になってしまいます。
セレックの修復物のセットはマニュアルに忠実に従った作業が長期の安定には不可欠です。歯に接着されて初めて強度が確保されます。

接着阻害因子はいろいろありますが、歯を切削するタービンのメンテナンスに使用されるオイルもそのひとつです。当院ではタービンは患者さんに使用するごとに滅菌処理を行いますから、その度に注油する必要があり、滅菌パックから取り出して空回ししてから使用していますが、それでも完全にオイルが無くなることはありません。画像はシロピュアノーオイルタービン。注油の必要がない唯一のタービンです。接着は形成から始まっているのです。

オイル以外にも水分は大敵です。可能ならラバーダムを掛けるのですが、形成の種類によってはどうしてもラバーダムは不能の場合があります。そんな時は特に下顎ではこれを使います。ZOOという製品です。バキュームに繋いで使用します。

これはコジェットサンドというシステムです。アルミナサンド表面にシリカコーティングされた アルミナ砂を高エネルギーで衝突させる事で熱反応が起こりメタルないしセ ラミックフレームとシリカが焼き付き強い結合が起こりシリケート層を形成するロカテック処理という作業を行う道具です。しかしセレックのブロックには物性を劣化させるという話を講習会で聞いてからは使わなくなりました。ジルコニアやメタルには相性が良いようです。

セレックの接着に現在使用しているセメントは、クリアフィルエステティックセメントです。複雑な工程を行わなくてはならないのが欠点ですが、今のところ全くのトラブルフリーなので安心して使用しています。


セレックによる上顎複数歯の治療

上顎の4本の前歯と右下の犬歯をセレックで治療します。
根管治療を終えて、仮歯を入れてそれを印象。この模型を参考にデザインします。
まず右上をデザインします。削りだしたクラウン。これを患者さんの口の中に入れてみて、長さや出具合を確認し、修正します。修正が終わったらそれを入れた状態で、反対側中切歯の印象をします。
右上をCADでコピーして左右反転して左上にペーストします。それをミリングして、それをまた口の中で修正。これで基準となる中切歯のポジションと対称性を作ります。
真ん中の2本を仮付けして隣の2本を印象
模型の歯の周囲をトリミングして、またセレックで光学印象。光学印象とは、カメラで型を採って3Dのモデルに変換することです。
削りだした状態では、このように艶がありません。
ポーセレンファーネスというコンピュータ制御の真空電気炉で、グレーズという作業を行います。
左右の歯もグレーズ終了。
これを厳密に指定されたシステムで接着します。とてもアナログな作業です。一気に4本のデザインをセレックで行うと、データ量が膨大になって、スワップの所為なのか非常に重くなり時に落ちます。undoが変な動作をするし、全体的な歯列を俯瞰することができないので、どうしても模型に頼ることになります。もっと効率的な方法があるのかな? マテリアルはIPSエンプレスCADマルチというきわめて均質度の高いリューサイト系セラミックスのグラデーションブロックです。



セレックによる審美治療

治療前の状態
治療後の状態
小さなむし歯はコンポジットレジンで充填し、大きな修復はセレックで行いました。


セレックによる前歯クラウン

治療前の状態
治療後の状態
セレックオールセラミッククラウン。半永久的に変色しません。上の写真のように白い部分が減って金属が見えて
くるようなこともありません。そもそも金属を一切使っていないのです。
16ヶ月経過。
ハイブリッドセラミックのように、艶がなくなったり黄ばんでくるようなことはありません。歯間乳頭も回復してきてブラックトライアングルが小さくなってきました。この方はもうすぐ80歳です。



セレックインレー

20年以上前に治療した下顎のゴールドインレーの周辺が欠けていました。

外してみると欠けた周辺からむし歯が始まっていました。
その日のうちにオールセラミックの修復が終わりました。






治療する歯の患部を削った後、従来の型取りをする際の不快感を昧わうことなく、先進の3D 光学カメラを使用して患部を撮影(スキャン)するだけ。
わずか数秒これだけの作業で患部の歯列が目の前のモニター上に再現されます。
*症例によっては従果の型取りを必要とする場合がございます。



モニター上であらゆる角度から、咬み合う部分の盛り上がりや形を微調整し理想的な形にしていきます。設計後、御用意してあるさまざまな色のセラミックブロックから、最も適した色のブロックを選びます。



ミリングマシンと呼ばれる機械が、コンピュータで設計されたデータをもとにセラミックブロックを削り出し、チェアサイドでみるみるうちに精度に優れた修復物を加工作製していきます。



10年間で90% 以上の残存率を実現する最先端の接着方法を用いて、削り出されたセラミック歯を口腔内へセットします。これですべての治療が完了となります。

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