セラミックインレイは難しい

部分的に詰めたセラミックを長期的に保たせるのは難しいです。咬合面(歯がかみ合う面)に境目があると欠けてしまうことが多いです。どんな治療方法にも利点と欠点があります。保険診療は決められた材料と方法に従って行われるので選択肢は限られるのですが、自由診療にはそれがありませんから十分に説明を受けて納得の上で治療方法を選択しましょう。

動画ではインレーを外した後に隣の歯の変色した部分が現れてきますが、ここは精査の結果治療しないことを選択しました。非活動性のう蝕という判断です。一度も治療したことの無い歯では着手するかどうかは慎重に判断します。

休み明け最初のケースは の続き

インプラント埋入の翌日。予防的にロキソニンを使用したそうですが術後の痛みも腫れも全くありませんでした。予定通りに再根管治療済みの反対側の奥歯の形成印象。日曜を挟んで本日はセレッククラウンのセットとインプラントオペ後の抜糸でした。諸説あるのでしょうがオペ後3日で抜糸はケースによっては十分可能だと思います。

遠方からご来院の患者さんなのでなるべく短期間で効率よく治療できるように計画を組んでいきます。もちろん全てが計画通りに進むわけではありません。

白い詰め物と接着剤(セメント)

セラミックインレイなどの白い詰め物は殆どの場合レジンセメントという接着剤で装着されます。レジンセメントはコンポジットレジンのような物なので堅くて歯に接着します。したがってはみ出したセメントを完全に除去するのは大変難しく、その色は歯に似ているのでさらに困難さを増します。明るい拡大下で無ければ無理なんじゃないかとさえ思います。

書きたいことは山ほどあれどじっと堪えてここは口をつぐみます。動画は全編早送りですが実際の治療時間は100分以上掛かっています。