クラックによる歯髄炎

上顎7番。クラックからの感染と思われる歯髄炎です。症状的には生活歯髄療法(神経の一部を残す治療法)も可能だったのですが感染経路を考えるとリスクがあると考え抜髄しました。40年ほど前の治療だったそうです。ブラボーです! 完全にむし歯を取り除いて精密な治療をすれば長持ちするんです。根本的なところはずっと以前から変わりません。ヒビが入ってしまったのは仕方ありません。

歯髄腔が狭窄しており根管口も細くなっていました。顕微鏡下じゃないと無駄な切削をしない治療は難しいと思います。上顎7番はラバーダムが掛けづらく、掛かってもズレたり外れたりしやすいので、クランプをコンポジットレジンで固定します。これは案外重要なポイントです。とにかく何としてでもラバーダムを掛けないと根管治療は始まりません。

破折ファイル除去器具

日本では入手できない機材を使う歯科医師には有名な、スマイルユーエスという輸入代行業者があるのですが、そこのメールマガジンで紹介されていました。でもこの器具だけで済むほど破折ファイル除去は簡単ではありません。
因みに価格は15万円程度です(高)! が、ちょっと工夫すれば自作も可能です。下の写真がそうです。材料は洗浄用のニードル、シリンジ、ハンドファイル。そして秘密の極細ワイヤーです。

これでもちゃんとしたステップを踏めば取れます。

でもTFRKが最強です。どんな場面でも最強です。

深いむし歯

右に写っているクラウンの隙間がむし歯になっています。

クラウンを外してむし歯を除去したところ。歯肉を電気メスで焼いています。これをレジンで埋めて・・・・

仮歯を入れて経過を診ます。

両隣の歯は残念ですが根管処置が必要でした。根管治療はとても難しいので、できる限り避けたいものです。