前歯の白濁を削らないで治す方法

前歯に詰めたコンポジットレジンの変色と辺縁の漏洩です。

青で囲んだ部分がそうです。研磨で治せる場合もあり詰め替えが必要な場合もあります。セラミックと違いコンポジットレジンは永久に変色しない材料ではありませんが、ちゃんとやれば簡単に着色するようなことはありません。

今回はその話ではなく赤く囲んだ部分のことです。

この部分は治療の跡ではなく白濁しているのです。この部分を削らずに治す方法があります。ICONという材料を使います。わかりやすい動画があったのでご覧下さい。

実は私もまだ施術したことはありません(汗)。ただ見たところテクニックに難しいところは全く無いようですので機会があれば限られたケースでお引き受けします。

基本的に私はドッグベストセメントや3MIXに代表される「歯を削らないで治す。むし歯を残して治す」という方法を信用しておりません。またいちばん上の画像で紹介したケースでは既に修復がなされており、再修復するのなら白濁の部分まで削り込むことに大きなデメリットは無いとも思えるので、ICONを使うかどうかは迷うところでしょう。限られたケースでというのはそういう意味で、どんな治療方法も適材適所に行うことが患者利益に繋がると考えています。

オールセラミッククラウン

ホームページに掲載していた10年以上前のかなり古いケースです。書き換えのためこちらに移行します。

右上2番の変色と左上3番のレジン前装冠の改善が希望
術前の状態

術後
偶然上手くいきましたが、ここまで色調をマッチさせるのは難しいです。

写真中央
右上2番の術後

写真中央
左上3番の術後

別症例ですが、ラボ(技工所)にはこれらの画像を送ります。距離と露出を変えて、10枚ほど撮影します。これだけでは難しい場合は、直接テクニシャン(技工士)が来て色あわせを行います。完成して装着された写真も見てもらうことによって、私の眼(実際はカメラ)とテクニシャンの眼のすりあわせを行っていくことになります。精密な印象と情報を渡すことが重要で、そこでのエラーをカバーすることはできません。CAD/CAMにおいては更に形成の善し悪しが決定的に影響してきます。3Dスキャナとミリングマシンは、好き嫌いが激しいのです。