MM根(middle mesial canal)Confluent type

ChatGPTにお任せです。チェックはしています。

**MM根(Middle Mesial Root/Middle Mesial Canal)**とは、**下顎大臼歯(特に下顎第一大臼歯)近心根内に存在する追加の根管(または独立根)**を指します。再根管治療や難治症例で見落とされやすく、治療成否に大きく関与します。

基本ポイント

  • 発生頻度:報告により差はありますが、下顎第一大臼歯で1–15%前後

  • 形態

    • 近心頬側(MB)と近心舌側(ML)の間に位置

    • 独立根管として根尖まで走行する場合と、途中で合流する場合がある

  • 臨床的意義:未処置のMM根管は治癒不全・再発の原因になりやすい

探索・診断のコツ

  • CBCT:術前評価で非常に有用(特に再治療)

  • マイクロスコープ:必須レベル

  • 髄床底の観察:MB–ML間の**溝(developmental groove)**を丁寧に追う

  • 超音波チップ:髄床底を最小限にトラフ形成

  • 染色(メチレンブルー):溝の視認性向上

形成・洗浄時の注意

  • 細い・湾曲が強いことが多い → #06–10の手用Kファイルから慎重に

  • ストレートライン確保は最小限(穿孔リスク回避)

  • **NaOCl活性化(超音波/ソニック)**で洗浄効率を補う

再根管治療での戦略

  • 既存MB/MLが正常でも、MM根管の見落としを必ず疑う

  • 旧充填材除去後、髄床底を再評価

  • 合流型の場合、作業長と根尖封鎖の確認を厳密に

 

光学印象(デジタル印象)の歯肉圧排

当院がイントラオーラルスキャナー(IOS)に依る光学印象を始めてもう15年くらいになると思います。その頃は非常に珍しい機器でした。普及率1%無かったと思います。イノベーター理論でいえば間違いなくイノベータだったと思います。マイクロスコープも確か普及率3%以下と言われていた頃ですからこれもイノベーターですね。CTはアーリーアダプターだと思います。ど田舎の完全自由診療というのはスーパーイノベーターです。単に珍しいだけとも言う😅。

ここからは専門的になるので無視してください。
というわけで光学印象なんですが当時のセレックは(少なくとも私にとっては)直接歯を撮影する印象は無理でした。あの当時本当に直接法で印象できるんだろうかとかなり疑いの目を持っていました。直接法の方が精度が高いとメーカーは言っていました。でも歯肉縁下の場合、圧排してパウダー掛けるとマージン消えるんですよ。どうやっても無理でした。ですので試行錯誤の結果行き着いたのはアナログ印象して模型にしてそれをスキャンする方法でした。間接法と言います。

その時代から十数年を経てスキャナは進歩しました。今はこのように圧排して印象しています。圧排糸は多くの場合抜きません。抜いた方が鮮明なマージンが見えるのですがちょっとでも出血させるとアウトだからです。マイクロスコープでマージン全周が見えれば光学印象も可能だということです。結構強めに圧排してますが今のところそれが問題になったことはありません。 B.O.P.T.やBTAを学んだ今、ガム模型の必要性は薄れました。