メタルセラミッククラウン

金属焼き付け陶材冠での治療。

治療後の写真はちょっと露出オーバー気味(白く綺麗に見える)なのですが、それを差し引いても随分改善されていると思います。側切歯をもう少し内側に入れられればもっと綺麗になるのですが、それには下顎の矯正が必要です。
術前の写真は保険治療ですからそもそも比べることがフェアーではありません。仕方が無いのです。本当にお気の毒なのは保険外で粗悪な治療が成されているケースなのです。

一回の治療時間は90〜120分。治療期間は約2ヶ月でした。

 

なお、木田歯科医院は4月から自由診療専門医院となります。保険での治療は行いません。

日々の臨床と印象

印象派の画家は光をキャンバスの上に再現しようとしました。同じように光を使う光学印象は印象派の手法なのです。
嘘ですよ。ただ適当に言葉を並べただけで深い意味はありません(笑)。タイトルも韻を踏んでみただけです。

上顎前歯の印象は下顎臼歯に比べたらずっと楽です。コイスの分類のnormal crestのサルカスにダブルコードテクニックによるシリコン印象。印象は100点満点か0点かしかありません。満点以外は廃棄です。

材料の進歩で印象はずいぶん楽になりました。その昔はチューブに入っている印象材を紙の上に絞り出して金属のヘラで練っていたのです。これを均一に練るのはかなり難しいのですが、私は自慢じゃないですがめちゃくちゃ上手いです。たぶん日本でも屈指のレベルです(真顔)。が、、、今となっては全く必要の無い技術です。

印象

下顎の印象は大変です。左右の複数の臼歯の精密印象は一回で成功するような幸運に恵まれることばかりではなく、このように複数の印象を採る覚悟で臨むことになります。印象にはアプリオリに印象材の硬化時間というものが存在しますから治療時間は余裕を持って確保しておく必要があります。光学印象はそれを大きく変える可能性がありますが、絶対に光学印象では無理なエリア(可視できないエリア)があるので私は現時点では信用していません。もちろんその疑問に明確な回答が得られれば考えを改めることに吝かではありません。もしかしたらそこまで精密さを要求しない(できない)保険治療には親和性が高いのかもしれません。

あくまでも直接法の光学印象の話です。デジタル化の話ではありません。