前歯のメタルボンドブリッジ

抜歯の後、歯肉の安定を待って・・・

麻酔をして・・・

ファイバーコアを1本立てて、圧排して概形成して・・・

欠損部の歯肉を電気メスで軽く切除して・・・

その凹みに仮歯を当てて・・・

ここまで約100分。この日の治療はここまで。

次のアポイント。

マイクロスコープの使用は治療時間の四分の一程度で、それ以外は4倍程度のルーペを使用しています。前回歯肉を切除した部位は良い形になっています。紫色の糸が圧排糸。この下に細い糸がもう一本入っています。

シリコン印象材で精密印象。

色合わせ。

この後噛み合わせを採って仮歯を修正して、参考用に仮歯の型を採って、エステティックマウントの作業をして90分。

以下は専門的なお話し
咬合高径を変化させないので、フェイスボウは理論的には必要ありません。大学卒業後の補綴の医局員時代に学んだ古い知識ですが、これは変わりようがないメカニカルな咬合(器)論です(たぶん)。下顎運動経路もアナログで計測する場合にはフェイスボウは必須ではありません。

カスタマイズドインサイザルガイドテーブル。

元、咬合ヲタクの私です。Peter Dawson L.D. Pankeyリスペクトです。

超音波チップによるマージン調整

超音波治療器というものがあります。歯石を取る時に水を出しながらチーチーいうあれです。この機械はタービンのような回転切削器具ほど切削力はないのですが、回転させる必要が無いので形態の自由度が高いのです(回転対称の必要が無い)。ありとあらゆる形があります。更に視界を邪魔しないで切削できるので顕微鏡治療には欠かせない機材です。

また、硬いものは削れるけれど柔らかいものには優しいという特徴があり、それゆえ歯石はとれても歯肉は傷つけないという使い方ができます。回転切削器具は相手が硬かろうが柔らかかろうが削れます。

これを使って歯肉の下の形成を修正している動画です。
再生スピードは4倍速です。音楽被せていますので音量にご注意ください。
BGMは無意味ですね。

 

 

 

歯牙形態

臼歯ダイレクトボンディングの参考書として購入しましたが、なんと上顎中切歯の形態だけしか掲載されていませんでした。表紙を見て内容の確認を怠った私が悪い。お世話になっている技工所さんにプレゼントです。