アナログ印象

デジタルで印象できるケースはアナログでも印象できますが、アナログでできる印象が全てデジタルでできるということはありません。デジタルは写真のようなものなので歯肉の下の(歯肉縁下といいます)印象は苦手です。いろいろ工夫してやる方法もありますがそんな苦労をするよりシリコンでアナログ印象した方が確実です。と、現時点では思っています。手段の目的化はしません。どちらでも印象が可能ならデジタルを使います。効率が良いからです。

同じ歯肉圧排からの印象。上の画像は本気で採ろうと思ってデジタル印象したわけではないのですが、これでは使い物にはなりません。下がアナログ印象です。エッジが立った良い印象だと思います。

立体視

顕微鏡は立体視が苦手です。実体顕微鏡ですから生物顕微鏡のように凹凸が全く解らないというわけではないのですが、とにかくかなり把握しづらいのです。

下の画像は上から顕微鏡像、デジタル一眼レフ、イントラオーラルスキャナーのものです。模型で充填した全く同じ被写体です。イントラオーラルスキャナーは残酷です。ホントはもうちょっと上手にできます😅

マイクロスコープの動画記録を4Kにするのだ

治療とは関係のない話ですので変な人以外はスルーしてください。

私が動画記録を始めたのは十数年前でYouTubeに初めてUpしたのが2010/08/08でした。そこから何度もシステムを自分なりに組み上げてきました。それなりの満足は得られるようになってはいたのですが、時代は4Kです(笑)。

最近のデジタルカメラは動画撮影をメインにしているとも思えるほどでこれを使うことにします。当院での口腔写真撮影はニコンの一眼レフで行っているのですが、最近のソニーの勢いに押され初のミラーレスです。問題はレンズマウントでソニーのミラーレスはEマウントという規格です。一方当院の顕微鏡のマウントはCなのです。マウントが違うということが何を意味するかというと物理的に接続不可能ということです。当然ツァイスにもEマウント対応のパーツはあるのですが高価なのです。そして今使っているCマウントもとても高価だったのです。なのでできれば買いたくないし廃棄もしたくないのです。

というわけで買ったのは数千円のマウントアダプター。CマウントにEマウントを無理矢理付けられるようにするネジのようなものです。こんなのです。

 

ただのネジ割には高いとも言えます(^^;)。ただのネジなので一切の電気的な連結はないので絞りもフォーカスも全くレンズと連動しないのですが、そもそもレンズが顕微鏡なので関係ありません。ただし凄くケラレます。鍵穴から覗いているような像になります。ですが厳密には画質が落ちるのですがデジタルズームでそこはクリアします。理想はもちろんツァイス専用のEマウントです。

購入したカメラはα6400です。これだけでも良いのですが録画機能のついた外部モニタで高品質なコーデックで録画してみようと余計なことを考えました。記録はSSDに直接保存します。SDカードに録画するとパソコンに読み込ませるのに結構時間が掛かるのですがSSDならそのままパソコンに繋げばデータを移動せずに編集することも可能です。

まだ設定は絞り込んでいないのですが実験ではYouTubeに4Kでアップできました。でも記録データのサイズがとてつもないのでストレージがアップアップです(汗)。2時間録画で500ギガ消費とかのレベルです。

はい、無駄で無意味なんじゃないかと思いますよ、ええ。