手段の目的化

特に補綴分野ではデジタル化は急速に進んでいるようです。
下の動画は当院に導入されて十年目を迎えるご老体のCEREC3。
ギャーギャー苦しそうに唸ってますが、悲鳴ではありません。
現役で稼動しているCEREC3って徐々に絶滅危惧種になっていくと思われます。
すでにそうだったりして。

CAD/CAMといえば、石膏のブロックから作業用模型を削り出すという方法を最近動画で見ました。何が利点なのか考えてみたのですが、石膏の膨張をキャンセルできること位しか思い浮かびません。でもそこまで拘るならジロフォームはもっとメジャーになっていたはずです。

どうしても手段が目的化しているように私には思えてしまうのです。

ところで今や3Dプリンターはかなり安くなっています。いずれは2Dプリンターのような値段になってくると思われます。OsiriXならDICOMデータをSTLデータに変換できますから、私の手持ちの機器に3Dプリンターだけ買い足せば、立体模型をプリントすることができると思います!!
しかしこれは手段の目的化どころか、目的の無い手段の妄想です。つまりただの時間の無駄なんだと冷静になって思うのでした。

一方、全く違うアプローチのGentleWave。これは凄いです。