歯頸部初期う蝕

歯の根元に近い部分を歯頸部(しけいぶ)といいます。下の画像の茶色くなっている部位はむし歯だったのですが、むし歯じゃ無いのにえぐれていることがあります。どんな理由でこの部分がへこむのかははっきりしていません。ずっと前は歯ブラシによる摩耗といわれたり、その後はアブフラクションといってエナメル質と象牙質の弾性の差によって起きるという説があったりしましたがどの説も現象を完全に説明しきれてはいないようです。原因がはっきりしないので対症療法しか手段はありません。このケースは若い方でむし歯ですので話は別です。

このケースならラバーダムは使用しなくても、と思わないでも無いし動画をよく見ると歯とラバーの間に歯肉が見えているので(ラバーダムシートに穴が開いている)完全なアイソレーション(分離)は達成できていないのですが、顕微鏡治療においては視野の確保が命ですので、面倒でも極力使うようにしています。なにしろ見やすさが全く違います。上の動画はラバーダムの効果もあって殆どミラーテクニックを使っていません。直接見られればそれに超したことはありません。自由になった左手を使えます。当院でのレジン治療でのラバーダム仕様率は90%くらいだと思います。根管治療では100%ですよ、勿論。

YouTube

チャンネルを開設して苦節10年、当院のYouTubeチャンネルの登録者の数が500を超えたとメールが来ました。一応コピーライトを貼っておきます。
© 2020 Google LLC d/b/a YouTube, 901 Cherry Ave, San Bruno, CA 94066

それにしても登録者数の伸びが異常に遅い(笑)。

上のgifアニメはそのメールに添付されていたものです。メールの内容はこうです。因みに当院はSNSはやっておりません(笑)。目指せ10年後の登録者1000人(汗)。

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木田歯科医院 いわき市 さん、うれしいお知らせです!
大型ジェット旅客機を満席にするほどのファンを獲得しました。
チャンネル登録者数が 500 人になりました!これはすばらしいことです。この調子でチャンネルを成長させていきましょう。@YouTube タグとハッシュタグ「#チャンネル登録者数500人」を使って、このうれしいニュースをソーシャル メディアで皆さんに伝えましょう。

デジタルで作製したインプラントのセット

何の変哲も無い単独植立のインプラントですが、初めてのフルデジタルによる作製です。技工所に送るのは、宅配便での印象や模型ではなくデジタルデータ。もちろんオンラインです。

保険診療をしない私が書くのも何ですが、本当は保険診療にこそ取り入れられるべき技術だと思うのです。パーフェクトなデジタル印象は難しいですが、そこそこの合格点なら出せると思います。印象剤も石膏も必要なくなります。そしてこれはデジタルと直接関係があるわけではありませんが、結果的に保険財政を強烈に圧迫している歯科用金属を使わなくて良くなるわけです。金属の高騰は強烈で、歯科医院は「9万円で仕入れた商品を5万円で売っている店」のような状況のようなのです。