AIが語る5級窩洞でのラバーダムの難しさはその通り

✅ 1. 位置的な制約(歯頸部・歯肉縁下)

  • 5級窩洞は歯の頸部(CEJ付近)または歯肉縁下に形成されることが多く、

     クランプが安定しにくい

     歯肉の被覆・出血・滲出液が邪魔

     などの問題が発生しやすいです。

✅ 2.

クランプの適合が難しい

  • 頸部が細く、通常のクランプ(#212など)では保持が困難なことがあります。

  • 歯のアンダーカットや傾斜によりクランプの浮き滑りが生じやすい。

✅ 3.

視野・アクセスの制限

  • 特に下顎前歯部や臼歯遠心面などでは、器具の操作性が著しく悪くなることがあります。

根管を太く削られた歯は割れやすい

神経が入っていた管を根管といいます。細いです。でも再治療に着手すると殆どのケースで太く削られています。根管治療に限らず大抵は削りすぎています。削れば細くなるので弱くなります。弱くなれば折れやすくなります。折れると抜歯になります。

このケースではおそらくメタルコアを入れる為にこのように大きく削ったのだと思います。コアでもインレイでも型をとって技工物をくっつけるという治療においては歯を外開きに削らなければ成立しません。畢竟削除量は大きくなります。なるべくそれ以外の治療法で行いたいものです。

とっても苦労したダイレクトボンディング

口が大きく開かなくて頬が硬い(無意識に力が入る)方の治療は苦労します。なにしろ歯科治療は道具が入ってナンボなのです。とくにマイクロスコープを使用する場合は見えないと意味が無いので尚更大変です。
マイクロスコープを使用した治療動画がYouTubeにも多く上がっていますがちゃんと使えている先生のものは必ずターゲットが映っています。切削に関して言えば削っているポイントが映っています。そこを見る為にマイクロスコープを使っているわけですから当たり前なんですが案外そうでもなかったりします。それでは意味がありません。私のこの動画でも1分20秒の辺りに出てきます。

結局このケースではマイクロスコープだけでは無理でルーペも使用しました。ルーペの方が自由度が高いので見えるんです。ですが最大の欠点は映像として残せないことです。患者さんに治療の説明をするには動画は最強の武器なのです。