根管を太く削られた歯は割れやすい

神経が入っていた管を根管といいます。細いです。でも再治療に着手すると殆どのケースで太く削られています。根管治療に限らず大抵は削りすぎています。削れば細くなるので弱くなります。弱くなれば折れやすくなります。折れると抜歯になります。

このケースではおそらくメタルコアを入れる為にこのように大きく削ったのだと思います。コアでもインレイでも型をとって技工物をくっつけるという治療においては歯を外開きに削らなければ成立しません。畢竟削除量は大きくなります。なるべくそれ以外の治療法で行いたいものです。

アルミナサンドブラストしてレジンコアして仮歯だよ

ChatGPTからの引用なのですがどうなんですかね? 味も素っ気も無い文章でしかもどこに行っても同じような事を読まされます。まあでも便利なので使ってしまいますね。タイトルだけ「だよ」を付けてみたら血が通ったみたいです。

アルミナサンドブラストは、レジンコアの表面に微細な粗面性を与えることで、以下のような接着促進効果があります。

1. 機械的保持力の向上 表面を粗くすることで、接着剤やレジンセメントが物理的に食い込む余地が増え、接着力が高まります。

2. 表面汚染の除去 サンドブラストにより、油分や不純物、表面の酸化膜などが除去され、接着面が清浄になります。

3. 接着面積の増加 微細な凹凸によって実質的な表面積が増加し、接着強度が向上します。

レジンで築造したあとは簡単に形成して仮歯を入れておきました。次回にちゃんとした形成を行い印象します。頬側は歯の根元に楔状に欠損があったのでそこまでカバーするのですが、その部分を削る際には歯肉圧排という操作が必要です。今回はそこまではやっていないので簡単に、つまり仮形成ということになります。

サイナストラクト

根の先に膿が溜まって骨が溶けて歯肉を破って膿が出ている部位をサイナストラクトといいます。古い言い方だとフィステルです。 そこまで病気が進行すると痛みなどはあまり出なくなりますが、自然治癒することはありません。