ZEISSの新型マイクロスコープ EXTARO 300

当院のマイクロスコープは10年以上の使用で画像記録の内蔵のCCDカメラのセンサーが経年劣化してきました。購入当初の画像と見比べると一目瞭然です。レンズを直接見ている私には何の問題もないのですが、アシスタントが見ているモニターの映像(それをみながらアシスタント作業を行います)が不鮮明なのと、患者さんに説明する時に全く用を足さなくなってきているのと、医院の広報のためのホームページの画像や動画が不鮮明でもどかしいのです。マイクロスコープは基本的にはランニングコストが掛かりません。照明のランプが切れるくらいです。一度アームの油圧ダンパーをオイル漏れで交換しましたが、酷使していますから納得しています。大きな金額ではありません。しかしCCDセンサーが劣化するというのは盲点でした。センサーを新品に交換できれば良いのですが、もう古いのでディスコンだそうです。ここは後になっても交換可能な外付けを選んでおくのが正しかったようです。オプションの後付けは高価で無駄も出ます。

というわけで、マイクロスコープの改造を思案中なのですが、ツアイス本国のホームページを見ていたら新しい機種が出ていました。輸入元の担当の方の話では、8月頃日本でも発売予定のようです(未確認)。


ZEISS EXTARO 300

ライトとビデオ関連でマイナーチェンジはありましたが、新型は出ていなかったツアイスの歯科用マイクロスコープ。改造にも結構な投資が必要ですからどうせならこの際新機種を・・・ とは微塵も思いません。たぶん光学系はそんなに変化していないと思いますからそれほど魅力的に見えないのと、何よりかなり高価なのです。フルオプションで1000万位でしょうか(これも未確認)。
マイクロスコープを導入した当時は今のように機種が豊富ではありませんでしたから、顕微鏡学会などでおそらく全てのマイクロスコープを実際に見てツアイスを選びました。ツアイスはライトを消しても見えます。レンズが明るいのです。他機種では裸眼より見えづらいのもありました。そういうのは盆栽のように飾っておく物なのでしょう。オブジェとしての存在感はなかなかのものがありますから。

ルーペもツアイスです。これは他のメーカーから買い換えました。少し重いだけが欠点で、ツアイスがあらゆる面で優っています。ただ、ツアイスはあまり高倍率のルーペはありません。マイクロスコープを持っているメーカーには高倍率のルーペは必要無いのでしょう。

   
左が古い方で、右がツアイス。ツアイスにライトを移植しました。ライトは絶対に必要です。いちばん上の写真のまん中に写っているのは外科用の無影灯ですが、ルーペにライトをセットしてからはほぼ出番はなくなりました。本当はスルーザレンズといって、拡大鏡部分がメガネのレンズに直接付いていている方が視野が広くなって有利なのですが、そうすると視力の変化に伴うメガネのレンズ交換が難しくなるのと、跳ね上げられなくなるのでマイクロスコープ使用時に一々メガネごと外さなければならなくなるので、こちらを使っています。最強はヘッドマウントという、帽子のようなもので頭部に固定する方式です。要するに接眼レンズが眼に近いほど光学的に有利というわけです。

最近誰に向かって書いているのかわからなくなってきました(笑)。患者さんがこんな顕微鏡ヲタクの自慢話に興味があるとは思えません。でもここはあくまでも集患目的の医院宣伝ホームページなのです。

 

バラ


アンクル・ウォルター


05/27時点で五分咲きです。本当は一種類のバラを咲かせた方が綺麗だろうと思います。そこまで考えずに植えていました。

根管内破折器具除去(その4)

根管内破折器具除去(その3)はこちら。

根充しました。

近心根はイスムスで繋がっていました。なのでレントゲン上では拡大しすぎのように見えますが実際はそうでもないのです。レントゲンの撮影角度に依るものです。勿論抜髄根管に比べれば拡大しています。

治療費は
感染根管治療(3根管)¥100,000
破折ファイル除去   ¥50,000
CT撮影と分析       ¥15,000
別途消費税をいただきます。
コア除去(根管3分の1以下)、隔壁形成、麻酔、レントゲン撮影は無料です。
私は歯内療法の指導医でも認定医でもありません。それでも保険点数の10倍。負担金だと30倍程度にはなります。
その後のクラウンも保険は認められません。
それでもトータルでは抜歯してインプラントにしたり、ブリッジにするよりは安価です。