透照診

歯と歯の間のむし歯は発見が難しいことがあります。レントゲンには写らないこともあります。そんなときにはこの透照診という方法が有効な場合があります。他に歯のヒビを発見するのにも有効です。ただの明るい細いライトなのですから代替品もありそうですが、これは薬機法を通った歴とした専用器具です。ビックリな価格の上にむし歯じゃないという診断に保険点数はたぶんありませんから、物好きな歯医者しか持っていません(笑)。

下の動画だとハレーションが起きてしまって良く解らないと思います。カメラの露出はオートなのですが、キセノンライトの下で細い明るいライトを使いピンポイントを照らして透過光に陰影を探すという特殊な環境に対応しろというのは無理がありますね(汗)。かといって顕微鏡下の撮影で露出マニュアルはちょっと現実的ではないのです。

 

クラックのある樋状根の感染根管治療(その3)

術前

根管充填後

2根管のように見えるかも知れませんがこの方向からレントゲンを撮影するとこう見えるというだけです。レントゲンの照射方向に対して厚みがあるので濃く写るのです。文字で表現すればこんな感じです。Cシェイプ(樋状根)なんです(笑)。

    C  ←

近心と遠心の間にカーテンのようにグレーに写っている部分もMTAです。

根尖は大きく開いており洗浄液が漏れる事故を防ぐために吸引洗浄を行っています。治癒のスイッチを入れるために出血させてからMTAで根管充填を行いました。
この方は60分以上の治療は辛いということでしたので治療回数は3回になりました。

続きます。