このケースです。根管充填後2週間。何故かアブセスが消えました。所謂結果オーライということなのかもですが釈然とはしません。不快症状もなく腫れてもいませんから裏側に開けた穴を塞いで根管治療を終えました。3ヶ月程度の時間を空けて経過観察を行う予定です。
根管治療は特に再根管治療は根管内にある病変の原因を見つけて除去することで患歯を治癒に導きます。闇雲に根の中をいじり回しているわけではありません。治る理由も治らない理由も完全は無理にしても理解しておきたいのですが今回のこのケースはワカリマセン。
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このケースです。根管充填後2週間。何故かアブセスが消えました。所謂結果オーライということなのかもですが釈然とはしません。不快症状もなく腫れてもいませんから裏側に開けた穴を塞いで根管治療を終えました。3ヶ月程度の時間を空けて経過観察を行う予定です。
根管治療は特に再根管治療は根管内にある病変の原因を見つけて除去することで患歯を治癒に導きます。闇雲に根の中をいじり回しているわけではありません。治る理由も治らない理由も完全は無理にしても理解しておきたいのですが今回のこのケースはワカリマセン。
このケースの一週間後。すっかり症状も消えているだろうからと根管充填する気満々だったのですが何故か膿瘍が再発していました。膿瘍やサイナストラクトは多くは一度で消えるのですが手強いものも中にはあります。
今回も通常の根管治療は行いましたが根管からの排膿はありません。意図的に根尖からファイルを出してもありません。
切開して膿を出してもただの対処療法ですから治ることはありません。パンパンに腫れている場合には排膿させて楽になりますがこのケースではそんなことはありません。ですが患者さんのご希望で切開しました。この程度の深さの切開はほとんど痛みは無いので無麻酔です。
私の中ではレアケースなので経過を記録していくつもりです。
このケースの半年経過後。残念ながらサイナストラクトが再発しました。つまり再根管治療は失敗に終わりました。次なる手段は外科的歯内療法のうちの意図的再植術になるのですが、既にクラックがある歯なので抜歯時に完全破折する可能性が高いです。
治療に着手した際にクラックを発見し、患者さんに治療を中断してその顕微鏡動画を見ていただき治療を進めるかどうかの意思決定をしていただきました。その際に意図的再植術とその困難さもお話ししてあります。
患者さんはそれを良く理解しておられ状況をありのままに説明すると、きっぱりと爽やかに抜歯を選択されました。そういった意味では何のトラブルもないのです。
とは言え忸怩たる思いはあります。クラックのある歯を何本も救ってきました。その経験が私にバイアスを掛けていた可能性は否定できません。ではクラックがあったら抜歯宣告するのが正しいのか? 今度は今回の失敗が私にバイアスを掛けてきます。残せた歯を抜歯してしまうかもしれないのです。どうしていいのか解らない。
医療というものはかくも個人的なものでありエビデンスって何なんだろうと思う節分の前日でございます。