小さな虫歯のダイレクトボンディング

小さな虫歯なのですが実質欠損(穴)があったので治療に介入しました。セパレーターという歯と歯の間を広げる道具を使って最小限の切削で済ませています。ダイレクトボンディングが治療の選択肢にないと、隣の歯のようにインレーになってしまいます。虫歯の大きさの何十倍も大きく削る必要があります。

下の写真は治療後です。



下顎6番感染根管治療

歯内療法の目的は根尖病変の予防と治療です。根尖病変の犯人は細菌なので感染させない、感染していたらできるだけ綺麗にするという解りやすい治療です。ところが綺麗にするのはとても大変なのです。保健治療では全くペイしません。というより大赤字になります。この動画の治療は保険だと診療報酬は460円です。3割負担だと支払いは150円です。消耗品代にもなりません。

歯内療法専門医院(基本的には歯内療法しか行わない歯科医院)が殆ど全て自由診療専門なのはこのためです。

保存不能

アブセス(膿瘍 ウミが溜まること)があり、この歯は残せるのかとのご相談。

これは無理です。健全な歯質が殆ど残っていません。何度も書いていますが歯を残せるかどうかのいちばん大きなポイントは歯の健全な部分がどのくらい残っているかです。ご本人は何としてでも残したいとのご希望でしたが、残念ですが引導を渡す役になってしまいました。

長期間放置したり、あまりに治療期間が長い場合、歯の内部がボロボロになってしまいます。そうなると程度に依りますが残すことが難しくなります。