エレメントモーターとレシプロケーション用NiTiファイル

これは極一部のエンドヲタク系の歯科医師の方に向けて書いています。私に誤りがある可能性がありますから、導入しようとしている先生はご自分でデモ機などで触って確認して下さい。
私のような市井の無名な歯科医師がこんなことを書くのもどうかと思ったので一度非公開にしたのですが、目立たないようにひっそりと公開します。つまり責任は持ちませんから参考にしない方が良いです(^^;)。

エレメントモーターでWOG(丸わかりの伏せ字)が使用可能だと、セミナーの会場でも院内デモでもメーカーの方が言っていましたが、私がプラスチック模型で試してみた限りでは誤っています。

切削効率が著しく悪くなり目詰まりしやすくなります。そのたびに穿通し直して洗浄してを繰り返してテストしましたが、Xスマートにそのファイルをそのままセットして、それまで形成できなかったそのプラスチック模型でやってみると簡単に一瞬で形成できました。

エレメントモーターはTF アダプティブ ファイルでの使用に特化したエンドモーターであって、派生的にロータリー系のファイルに相性が良いようです。しかしレシプロケーション系NiTiには向いていないと思われます。ところが良いのか悪いのか解りませんが、私の経験ではロータリー系のファイルはレシプロケーションでも使えます。この辺が私にとってはややこしいところです。ゴールドスタンダードができてしまえば楽なのですが、どんどん新しいファイルが出てくるのでなかなか落ち着きません。メーカーに踊らされているという見方もあるでしょうが、使ってみた者にしか解らない違いは確かにあるのです。

エレメントモーターを導入したのでXスマートは処分するつもりでしたが、レシプロケーション用NiTiファイルの在庫がまだたくさんあるので、当面は並行して使っていくつもりです。