YouTubeの再生回数が100万回を超えました

木田歯科医院のYouTubeチャンネルを開設して苦節14年😅。トータルの再生回数が100万回を超えました。この数字が多いのか少ないのかは良く解りませんが、私のチャンネルを見て当院に来院された方が10人は居ると信じて更新を続けようと思います。ようは宣伝です😅。

動画の編集は治療を見返す良い機会になります。そこで臨床のヒントを見つけたり反省したりするのは私にとっても価値のあることなのです。

外れてしまったセラミックインレイ

歯を全部覆う被せ物をクラウン、一部に詰めるものをインレイといいます。
上がクラウン、下がインレイです。

クラウンは単純な形、一方インレイは複雑です。複雑であることは加工(技工)が難しくなるということです。難しいということはピッタリしづらいということです。

というわけなので私はインレイによる修復をほとんど行いません。ダイレクトボンディングで治しています。ピッタリすることを適合が良いといいますが、適合の良さではダイレクトボンディングはとても優れています。ただダイレクトボンディングは狭い口の中で行うので型を採って模型の上で作るような自由な環境での作業はできません。技工士さんに任せるところまで歯科医師が行うわけです。制約の下で如何に上手く治療するかを学んだり自分で工夫したりすることが大切です。

というわけで本題です。他院で治療されたセラミックインレイの脱離です。奥の歯の治療で装着していたラバーダムを外す際に一緒に外れてきました。そんなことで外れるわけがないのでこれは既に外れていて挟まっていただけだったのだと思います。その証左にセメントは汚染されていました。

外れた修復物を再装着するのは実はそう簡単ではありません。とくにセラミック系はレジンセメントを使用していることが殆どでこのセメントをしっかり除去して外れたインレイと歯をアルミナサンドブラスト処理して修復物をプライミング処理して歯を接着処理して重合して余剰セメントを除去するというステップを踏むのでそれなりに時間が掛かります。ですのでその日はタイムオーバーになるので後日ということになります。

長くなるので後は動画をご覧ください。