補綴まで終了

このケースです。

不快症状も消えてセレックで補綴して無事終了しました。治療回数は全部で四回です。キャンセルが多い方で対応に苦慮しました。次はお引き受けしません。結果として治療期間は二ヶ月ほどになりました。通常なら一ヶ月で終了です。根管治療後の経過観察が無いわけですが、最近は症状が消えれば早期に補綴を済ませています。

セレックでの補綴は比較的安価で済むので、このケースでトータルの治療費は15万円程度です。

XP-endo Shaperによるガッタパーチャ除去

非常に短時間で治療を終えることができました。トータルで50分程度です。同じ結果を出せるなら治療時間は短い方が良いに決まっています。ただしあくまでも「同じ結果を出せるなら」です。質を落として早く済ませるのとは全く違います。歯内療法の再治療の多くは、質の低い治療の結果として在ります。

 

断髄

下顎5番6番の歯髄炎です。5番はズキズキ痛みが続くということなので抜髄即日根充です。次のアポイントで6番は一過性の冷水痛だったので断髄しました。2本の神経の治療が2回で終わりました。

6番のインレイを除去してむし歯を削り取ると露髄しました。写真は冠部歯髄を除去したところ。出血します。つまり健康だと思われる歯髄が露出しています。死んだ歯髄は出血しません。

NaOCl綿球を置いて5分ほどでほぼ止血しました。

MTAをのせて

その上をセラカルという特殊なセメントで覆ってレジンコアを詰めます。

次回のアポイントで経過を訊くと全く痛みは出なかったとのことでした。さっそく補綴処置に移ります。他の歯科医がこの6番のレントゲンを将来撮影することがあったならきっと手抜きの根管治療だと思うことでしょうが、これはバイタルパルプセラピー、歯髄保存療法です。従来は若年者が適応とされていましたが、今は年齢には関係ないことが解っています。