3Dプリンターを買ってみた

3Dプリンターの概略を学んできました。積極的に使おうとはそれほど思っていませんが、どんな構造でどんな使い方をするのかを知っておきたかったのです。デジタルデンティストリーを行っていく上では歯科医が直接触ることが無くても必ず関連してくる機材です。

下の画像はブリッジの模型とその仮歯をプリントしたものです。実習しました。

コンシューマー向けの2Dプリンター(家庭用インクジェットプリンター)に使いこなしのテクニックなんて殆どありませんが、3Dプリンターはそう簡単ではありません。とても面倒で神経質でした。そしてプリントにはとても時間が掛かります。3Dプリンターにもいろいろな方式があるのですが、このプリンターは薄いシートを一枚ずつ重ねていくようなものでした。インクの管理や、何というのか忘れましたが金属のプレートみたいな部品とかインクが満たされているお盆のような所とか、毎回ちゃんとチェックしないと失敗します。そして失敗だったと解るのは印刷が終わった時点です。で、実際失敗しました(笑)。スタートから60分以上待って失敗を知る(大笑)。

成功したらしたでさらに後処理が必要で、それにもそれなりの時間が必要です。この模型でトータル2時間くらい掛かりました。

せっかく講習を受けたしスキャナーもあるし、自分にそこそこスキルもあると自惚れてもいますので、オモチャみたいなのをAmazonで購入しました。2万円しません(驚)。でも安い石膏でいい加減な混水比でバキュームミキサーも使わずに練って作った作業用模型よりずっと正確だと思うのでした。とりあえずToriosでスキャンして実際にプリントするところまではやってみます。その気になればアライナーやサージカルガイドも作れるようですが、どちらも私の守備範囲外なので華麗にスルーです。

休診のお知らせ

明日、12月12日の土曜はセミナー受講のため休診いたします。
土曜日しか来院できない患者さんが多いので(多いと言っても数名の方ですが一日数名の方しか診られないのです)翌日曜に振り替え診療を行うことにしました。

このままだと土曜のアポイントがパンクしそうなので、ちょっと考える必要があるのかも知れません。

耳かきサイズのミラーを使ってのむし歯治療

顕微鏡治療はラバーダムをしないとストレスが溜まります。見づらいのです。ホッペタやベロが視野を遮るし、口の中の湿気はミラーを曇らせるし、唾液も鬱陶しいものなのです。それ以外にもっと大切な理由があるのですが今回はそこには触れません。

下顎の7番。下の一番奥の歯のダイレクトボンディングです。ダイレクトボンディングでは治療する歯に直接クランプ(金属のバネのような物)を掛けることは邪魔になるので基本的には行わないのですが、7番の場合はラバーダムシートが浮いてきて外れてしまうことがあり、クランプを掛けざるを得ないことがあります。そうすると今度はミラーが入らない(汗)。クランプを逆向きに掛けるという方法がとれる場合もあるのですが、このケースでは無効でした。

というわけでこの治療ではマイクロエンドサージェリーに使用するミラーを使用しました。タイトルにあるように耳かきみたいなサイズです。水が掛からないミラーのポジション取りもバキュームも不可能なので、ちょっと削っては確認したり、発熱に気をつけつつ注水を止めて削るなどの治療になります。