クラウンを外すと隣の歯のむし歯が露わになることはよくあります。そのうちの何パーセントか数十パーセントかはクラウンを形成する際に隣の歯も傷つけているからだと思います。
病変はなかったけれど再根管治療
病変はなかったのですがクラウンを被せ直すに当たり再根管治療を行いました。通常は病変が無ければ治療しないのですがクラウンを外してむし歯を除去してみるとこのままというわけにもいきませんでした。セメントを除去すると中から脱脂綿が出てきます。その下にはガッタパーチャ。未処置の根管がある樋状根です。
樋状根の治療は難しいので根管を見落とすのは仕方が無い部分もあると思いますが脱脂綿は故意に入れてあるのでこれは良くないと思います。遠い遠い昔に綿栓根充という根管充填の方法があったのですがこのケースは一応ガッタパーチャも入っていたのでますます意味不明です。
未処置の根管の入り口はここが怪しいと思う目で見なければ見過ごします。マイクロスコープ無しでは無理だと思いますしマイクロスコープがあってもそれ用の機材が無いと困難だと思います。
下顎前歯の歯周外科後16ヶ月経過
動揺と排膿があった下顎前歯の歯周病でしたが外科後16ヶ月経過してなんとか安定しているようです。
ただし当院は歯周病の治療は基本的には行っておりませんのでご了承ください。