治療後放置された歯

根管治療後、長期間放置されていた歯の内部は崩壊が進んでいました。これっていちばん歯がダメになるパターンです。

赤い円の中は軟化象牙質が広がっています。外側のエナメル質は崩壊しづらいのでまだ大丈夫だと思っていると手遅れになることがあります。なんとか保存できました。それにしても前医の根管治療はとても上手です!

う蝕検知液で何度も染めて少しずつ削るということを繰り返します。時間が掛かる治療です。

歯の内部を選択的に削るのは奥歯ではミラーテクニックができないと不可能です。こういった地味な仕事の積み重ねが重要なのです。

この後ファイバーポストを立てて治療時間は約70分でした。外科処置が必要になる可能性を説明して治療に入りましたが回避できました。

3Shape TRIOS4

IDS(ケルン国際デンタルショー)が今ちょうど開催されています。いろんなところから情報が入ってきます。いろいろな機材が展示されているのでしょうがなんと言ってもメインストリームはデジタルデンティストリーでしょう。私はデジタルデンティストリーまではフォローしきれないと考えて最近の動向には全くついて行けていません。傍観者です。ちょっと謙遜していますが(笑)。

歯科技工がデジタル化してもアナログをデジタル変換するのは歯科医ではなくても良いわけです。そして何より現状はアナログ印象にアドバンテージがあると思っているのです。

ところがスキャナーは印象用のツールとしてだけでなく口腔内写真用のカメラに取って代わるだろうと気づいてしまいました。患者説明用のデータとして最強かもしれません。CTデータがそうであるように・・・。

下の動画は数年前に出たTRIOS3の後継機種、TRIOS4のIDS 2019でのデモです。圧倒的なスピードと赤外線カメラの画像に驚かされます。今年中に発売されるとの噂です。喉から手が出そうです(汗)。

神経障害性疼痛関連歯科学会合同シンポジウム2019

口腔顔面領域の疼痛にはいろいろなものがあります。昨日はそのセミナーでした。何年か前に受講した非歯原性疼痛のセミナーが面白かったので今回も受講しました。私の臨床に繋がる内容ではなかったのですがもちろん勉強にはなりました。

以下は当ブログの関連エントリーです。

神経障害性疼痛

口腔顔面痛