前歯のレジンの再治療

健康な歯質を極力削らない事を追求したレジン充填やレジンコアの除去は前医が上手なほど難しいです。歯なのかレジンなのか見分けが付かない上に、接着が強固にされているので剥がすことができません。この治療もそこに時間がかかりました。超音波スケーラーにダイヤモンドのラウンドバーをセットしたチップを空冷下で無注水で使用してやっと除去しました。
大きく削り取って大きく詰めるならもっとずっと治療は簡単ですしマイクロスコープも必要ありません。でもそれだと当院で治療する意味もなくなります😅

歯の間にできたむし歯を直接一回で治すのだ

「歯の間にできたむし歯を直接一回で治す」ことを専門用語では「二級窩洞のダイレクトボンディング」と言います。二級窩洞という言葉はさすがに患者さんには使いませんが、ダイレクトボンディングはもう当院に来院される方には普通に通じるようになってきています。

というわけで特別なことをやっているわけでは無いのですが、こんなふうにテフロンテープを使うと便利ですよという歯科医師向けの動画です。ですがターゲットは患者さんなのでブログタイトルと動画のサムネイルは集客用っぽくしてみました😅。

セラミックインレイは難しい

部分的に詰めたセラミックを長期的に保たせるのは難しいです。咬合面(歯がかみ合う面)に境目があると欠けてしまうことが多いです。どんな治療方法にも利点と欠点があります。保険診療は決められた材料と方法に従って行われるので選択肢は限られるのですが、自由診療にはそれがありませんから十分に説明を受けて納得の上で治療方法を選択しましょう。

動画ではインレーを外した後に隣の歯の変色した部分が現れてきますが、ここは精査の結果治療しないことを選択しました。非活動性のう蝕という判断です。一度も治療したことの無い歯では着手するかどうかは慎重に判断します。