最小限の切削が

最小限の切削が良いのは勿論そうなのですが、それが常に正しいとは言えないこともあります。

このケース。とても丁寧な治療がされています。金属と歯の適合は完璧ではありませんでしたが丁寧にむし歯の除去をしてありました。しかし残念ながら手を入れていない、つまり削っていない部位で新たなむし歯が発生していました。もし前の治療の段階でここまで削除して被せていたらこのむし歯はできなかったはずです。
色々な条件が複雑に絡み合う中で正しい治療方法がひとつだけではないと言うことですね。

オールセラミッククラウン

ホームページに掲載していた10年以上前のかなり古いケースです。書き換えのためこちらに移行します。

右上2番の変色と左上3番のレジン前装冠の改善が希望
術前の状態

術後
偶然上手くいきましたが、ここまで色調をマッチさせるのは難しいです。

写真中央
右上2番の術後

写真中央
左上3番の術後

別症例ですが、ラボ(技工所)にはこれらの画像を送ります。距離と露出を変えて、10枚ほど撮影します。これだけでは難しい場合は、直接テクニシャン(技工士)が来て色あわせを行います。完成して装着された写真も見てもらうことによって、私の眼(実際はカメラ)とテクニシャンの眼のすりあわせを行っていくことになります。精密な印象と情報を渡すことが重要で、そこでのエラーをカバーすることはできません。CAD/CAMにおいては更に形成の善し悪しが決定的に影響してきます。3Dスキャナとミリングマシンは、好き嫌いが激しいのです。

フルマウスリコンストラクション

ホームページに掲載していた古いケースです。書き換えのためこちらに移行します。

全顎に渡るむし歯とそれに伴う咬合崩壊。

診断用ワックスアップ。

週2回、1回につき1時間~3時間のアポイントで根管治療と歯周治療を行い咬合を再構成していきました。この写真は上顎前歯部の歯冠長延長術。

印象。ここに辿り着くまでが長い道のりでした。百数十時間を費やしています。

セット時。