超音波チップによるマージン調整

超音波治療器というものがあります。歯石を取る時に水を出しながらチーチーいうあれです。この機械はタービンのような回転切削器具ほど切削力はないのですが、回転させる必要が無いので形態の自由度が高いのです(回転対称の必要が無い)。ありとあらゆる形があります。更に視界を邪魔しないで切削できるので顕微鏡治療には欠かせない機材です。

また、硬いものは削れるけれど柔らかいものには優しいという特徴があり、それゆえ歯石はとれても歯肉は傷つけないという使い方ができます。回転切削器具は相手が硬かろうが柔らかかろうが削れます。

これを使って歯肉の下の形成を修正している動画です。
再生スピードは4倍速です。音楽被せていますので音量にご注意ください。
BGMは無意味ですね。

 

 

 

歯牙形態

臼歯ダイレクトボンディングの参考書として購入しましたが、なんと上顎中切歯の形態だけしか掲載されていませんでした。表紙を見て内容の確認を怠った私が悪い。お世話になっている技工所さんにプレゼントです。

 

 

 

ジルコニアクラウン

tanabe10

最近のジルコニアは単体でも以前よりはずいぶん自然感が出てきました。
向かって右に写っているのは、舌側ですが、かなり透明感もあります。

tanabe11

セットしたところです。裏側は見えないので「見えない進歩」です。表側にはポーセレンを盛っています。
以前試した時には、あまりに酷かったので敬遠していましたが、臼歯にならジルコニア単体で使えるかも知れません。
ダイレクトボンディングでも、臼歯にはデンチン色に濃いのを使い、その上に透明感のあるエナメル色をのせるのですが、ほぼ一色しか使いません。それで充分です(私感です)。
一方、前歯では透明感を殺す材料を使ってグレーに見えないようにするなど、何色も重ねる必要がある場合もあります(自己満足です)。