前回の除去はメタルポストでしたが、今回はファイバーポストです。ファイバーポストの除去が厄介なのは歯と同じような色をしていることと接着していることです。削り取るしか方法は無いのですがとても気を遣います。マイクロスコープを使わないと難しいんじゃないかと思います。
下の画像をクリックすると木田歯科医院のYouTubeの動画をご覧になれます。
福島県いわき市にある自由診療専門の歯科医院です。TEL 0246-36-5960
前回の除去はメタルポストでしたが、今回はファイバーポストです。ファイバーポストの除去が厄介なのは歯と同じような色をしていることと接着していることです。削り取るしか方法は無いのですがとても気を遣います。マイクロスコープを使わないと難しいんじゃないかと思います。
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他院で再根管治療をしたけれど抜歯を奨められて当院に転院来院されました。初診時のレントゲン。根尖病変があり根管内には破折ファイル。中央付近でパーフォレーションが強く疑われます。所謂コンプロマイズドなケースです。そして遠心舌側根(Radix Entomolaris)の存在も疑われます。
治療をご希望になったので2回目の来院でCTを撮影しました。CTは色々な情報を伝えてくれるのですが、最終的には直接見てみて判断します。
動画をご覧ください。歯冠部の歯髄が入っていた空洞部分(歯髄腔)の底(髄床底)に穴が開いています(パーフォレーション)。当ブログにも何度も登場しているパーフォレーションですがここまで大きいのは初めてでした。閉鎖は可能ですが問題はその後の歯の寿命です。根を分割して残すという手もありますがそこまでやると治療費はインプラントよりずっと高額になります。骨にずいぶんダメージがある状態でインプラントは私の手に余るので、ご希望なら他院を紹介するとお伝えし、当院での治療は終了です。一番大切なことは患者利益を考えることです。
他院にて再根管治療を始めて半年ほど経過したが、何度か腫れてしまって抜歯の宣告をされた歯の治療です。レントゲンに根尖病変が写っています。単純な根管なのでCTは撮りませんでした。
初診時の状態。
直接コンポジットレジンで仮歯を作ります。
歯が根だけ残っている状態での根管治療は周囲からの漏洩を遮断する為に「隔壁」と呼ばれる堤防のようなものを作る必要があります。奥歯の場合には隔壁だけで良いのですが、前歯の場合にはこのように見た目もある程度考えます。治療の度に外せる仮歯は根管治療に於いては肝心の漏洩の遮断という機能が無い為意味がありません。歯内療法の目的は根尖病変の予防と治療なのですが、病変の原因は細菌です。口の中は細菌だらけなのです。