このケースの約3年後です。上手く治っているようです。
殆ど症状の無い銀歯を外してみたら・・・
なんだかこの銀歯が気になるとのことです。特に臨床症状は無くレントゲンではなんとなく怪しいという所見。他の部位も当院でいろいろ治療してきた患者さんで「この際だから外して中を確認したい。必要なら根管治療をやり直したい」ということです。そして外してみるとこんなでした。黒い部分はむし歯でボソボソです。
さらにCTで確認すると病変がありました。
鼻症状はないものの上顎洞もなにやら怪しい。
というわけで感染根管治療のスタート。レジンコアを外すとビタペックスらしい根充がなされていて湿っていました。根管を少し触ってみると漿液性の排膿(しょうえき サラッとした液体)がありました。
無症状の歯の治療はあまり積極的に薦めるようなことはしないのですが(現状の説明はします)、これは患者さんの自己診断が正しかったということですね。慎重すぎるのも考え物だと思いました。
一回で終わる感染根管治療
根管治療の回数はなるべく少なく済ますことを心がけています。できれば一回で終わらせたいのですが臼歯の感染根管治療ではなかなか思うとおりには行きません。
このケースです。しばらく時間が空いてしまいましたが根管充填まで終えることが出来ました。









