神経がない歯の痛みの原因(その2)

このケースです。
神経のない歯の痛みの原因は概ね5種類です。おそらくこのケースでは感染と薬剤と機械的な刺激の複合的な原因です。感染はフィンの部分に残っていた汚れ。薬剤は貼薬剤として使われていた水酸化カルシウムの刺激。機械的な刺激とは治療の際の器具の根尖からの押し出し(治療の度に痛かったそうです)。

それらを取り除くことによって症状はほぼ改善しました。長期にわたる治療のため慢性痛に移行してしまっていましたから全くの無症状にはなってはいませんが、日常生活に支障は無いとのことでした。根管充填はもちろんMTAです。

仮歯が入りました。無駄にカラベリー結節とスチュワートグルーブ入れてみましたよ。

神経がない歯の痛みの原因

何度通っても、何ヶ月も通っても一向に良くならない痛みには何か原因があります。その原因を見つけて治療しなければ治る可能性は当然低くなります。それでも歯内療法には限界があり、100%の治癒を保証できるものではありません。更に非歯原性疼痛というものもあり(このケースは歯原性です)診断力はとても大切です。

というわけで、Oさん。先日の治療の動画のダイジェストですのでご覧ください。次回もX-Japanをガンガンに掛けてハードロックな治療をしましょう(笑)。当院は基本的に院内に複数の患者さんが居ることはありませんのでご遠慮なく。あ、でも演歌とかはお断りするかも知れません(汗)。動画のBGMもX-Japanでいきたいところでしたが、著作権でアウトになりますからそれっぽいのにしてみました。

どうぞお大事に。