樋状根(C-Shape)の根管治療

下顎第二大臼歯に好発する樋状根。日本人の女性に出現する確率は以前は3割程度と言われていましたが、最近の研究では50%以上だそうです。この根管形態を完全制覇できるなんて言えるような自信家ではありません。「できる限り頑張ってみます」くらいしか言えません。
とはいえ、手がけたケースの殆どは結果オーライまで持って行けているのも事実です。

根管治療の必要が無い歯のポストの交換

根尖病変が無くてもむし歯になっていればポストを除去しなければなりません。ポストというのは土台ですね。
下のレントゲンのようなメタルポストは当院ではもう10年以上前から行っていません。レジン系のポストと比べて利点が殆ど無いと思うからです。ただ一つの利点は再治療の際、機材と方法を知っていれば簡単に除去できるということですね。

因みに奥の2本のインプラントは当院で埋入したものでもうすぐ6年経過します。安定しているようです。

歯髄を残す

「削らない、抜かない」という魔法のようなことを言うのは簡単ですが、それで済むのなら歯医者要らないです😅。

削らないというのは健康な部分を削らないということで、抜かないというのは抜く必要が無ければ抜かないということであって、むし歯は削らなければなりませんし、助けられない歯は抜かなければなりません。

なのですが従来は抜いていた神経を残せることがあります。詳しい事を知りたい方にはこの書籍がお奨めです。ただし神経を残すことより歯を残すことが当然優先されます。