奥歯のダイレクトボンディングは細かい凹凸をつけたりティントといって染料のようなものを入れたりしてリアルな形態を作るという方法があるんですが、私はそれにあまり意味を見いだせないので拘りません。っていうか上手じゃありません😅。単純な窩洞(削った部分)で時間が余るような状況ならそこに時間を掛けても良いんですが、この動画のように隣の歯との間に渡った窩洞の場合にはあんまり時間的に余裕がありません。隣り合う部分にピッタリに詰めるのは本当に難しいのです。この動画でもいろいろやってみて結局4パターンめに上手くフィットしました。ラバーダムを掛けるのだって結構大変です。
私の動画に出てくるラバーダムにはマジックで落書きのようなものが書いてあることが多いですが、これはどの歯に通す穴なのかをマークしているんです。あまり見かけないと思うのですがこれって結構有用なので関係者の方はお試しを・・・・
歯肉縁下のプラーク
歯肉の下に付着したプラーク(歯垢)は歯ブラシでは取り切れません。歯科医師や歯科衛生士が除去するしかありません。
奥歯のセラミッククラウンとセラミックインレイの間に取り残されたセメント
修復物を歯に装着する際にはセメントと呼ばれる接着剤を使います。様々な種類のセメントがあるのですがセラミック系の修復物にはレジンセメントというものがよく使われます。これは優れた物性を持つのですが余剰部分を除去するのが非常に難しいのです。ですのでよく取り残されています。取り残しに気づかなかったのか取れなくて諦めたのかが知る由もありませんが・・・。
このケースでは結局はファイバーコアの除去用の超音波スケーラーダイヤモンドチップを使いました。闇雲に使うと歯を削ってしまうので細心の注意が必要です。とっても苦労して取り切りました。除去できる技術が無いなら使わないでほしい。