意図的再植術その後

この症例です。

やっとひと段落です。再発したサイナストラクトは消えて不快症状も消失です。結局1年以上かかってしまいました。ずっと通院して頂いたわけではありません。最初の治療で数回。その後は経過観察で外科が1回です。何度か書いていますが何ヶ月もずっと治療し続けるような根管治療は間違っています。基本的には時間は問題を解決しません。

初診時
CT像
MTAで根管充填後
根管充填後6ヶ月経過
外科後3ヶ月

レントゲンでもずいぶん骨ができているように見えます。外科まで含んだ根管治療の治療費はトータルで20万円程度です。

なお、木田歯科医院は4月から自由診療専門医院となります。保険での治療は行いません。

根管口の明示



非常に細い根管口でした。繊細に大胆にというところでしょうか。

術前レントゲン
根管拡大後
根管充填後

感染根管ですが未処置だったので根管の拡大は最小限です。触られていない根管の治療は処置されたそれより難易度はぐっと下がります。

なお、木田歯科医院は4月から自由診療専門医院となります。保険での治療は行いません。


上顎6番の口蓋側のサイナストラクト(その2)

このケースです。

サイナストラクトも痛みも消えました。
ガッタパーチャを除去した状態を確認してMTAで根管充填です。

下の写真は術中に撮影したレントゲンです。白く写っているのはラバーダムクランプとフレームです。レントゲンに写らないフレームもあるのですが、私にはちょっと使いづらいのです。

根充後。
根尖病変がある場合、60%(うろ覚え。40%だったかも)に根尖の吸収が有るといわれています。ガッタパーチャはただのゴムのようなものですから接着性も封鎖性も殺菌性も硬組織誘導性もありません。MTAにはその全てがあります。したがって私は感染根管をガッタパーチャで根管充填することはおそらくもうありません。

このケースの根管治療の治療費は約15万円です。

なお、木田歯科医院は4月から自由診療専門医院となります。保険での治療は行いません。