MTA講習会

上京する電車の中でこれを書いています。今日はMTAの講習会を受講します。MTAは優れたマテリアルなのですが、とても扱いづらいのが欠点です。その辺りも学んでくる予定です。

写真は旅の友のBluetooth headphone。ロバート グラスパーを聴いています。さて、東京駅到着です。

この本の出版記念講演会です。

追記
会場で森克栄先生のお姿を拝見することができました。私が心から憧れた歯科医師の一人です。
休憩を挟みましたが5時間ぶっ通しのエネルギッシュな講演でした。必要とされる患者さんのために、あるいはプロフェッショナルフリーダムの実現のために、保険医を返上する覚悟をいずれ決めなければならないという思いを強くする一日でした。

追記の追記
手元に「一般臨床におけるエクストルージョンの現在 森克栄編」という本があります。1987年に出版されています。30年も前に書かれていた内容に今更ながら驚いてしまいます。素晴らしい。

 

 

 

抜髄

インレイを除去してみるとむし歯が広がっています。神経を取らないで済むように、小さなスプーンのような道具で慎重に軟化した象牙質を除去していきます。タービンは使いません。

 

 

すると神経が露出してしまいました(赤く見えるところ)。まだまだむし歯は残っているので、更に大きく穴が広がります。神経保存は諦めて、抜随することになりました。結果的に抜随に至るわけで、抜随ありきで治療に入る訳ではありません。強い痛みがあった歯で明らかに神経に達する穴を確認できた場合にはそうなりますが、痛みが無い歯では神経を抜くことになることは非常に希です。

抜髄と決まるまでが時間が掛かります。

 

上の写真から下の写真になるまでは5分程度です。タービンで削れば手用切削器具の100倍のスピードです。

というわけで、抜髄に至るまでの過程が大切だというまとまりのないお話しでした。