歯の痛みの正体

痛みには「侵害受容器性疼痛」と「神経障害性疼痛」それに「痛覚変調性疼痛」の3種類があります。詳しい説明はここではしませんが、普通の歯科医師が治療出来るのは侵害受容器性疼痛だけです。むし歯で歯が痛いというのは侵害受容器性疼痛です。非歯原性疼痛は侵害受容器性疼痛以外の痛みですので、普通の歯科医師は治すことは出来ません。私も普通の歯科医師なので治療できません。診断ができるだけです。

上の画像の緑の部分が三叉神経節という部位でそこで3本の神経に枝分かれして更にその先で細かく広がっていきます。図の赤い部分です。歯にも繋がっています。この三叉神経節に異常があるとその下位の部位に痛みとして症状が現れることがあります。その場合、歯を治療しても痛みは消えません。治療すべきは三叉神経節だからです。

歯科医が介入出来る侵害受容器性疼痛(歯原性疼痛)でも、当然ですが間違って原因以外の歯を治療しても治りません。患者さん自身がこの歯が痛いと訴えていてもそれが正しいとは限りません。悪い歯を見つけて効果的な治療を選択するのは普通の歯科医師の普通の仕事です。

最近、こんなケースが続いているので書いてみました。治療の前に診断ありきです。

最小限の切削で最大の効果を得る歯科治療

抜かない、削らない歯科治療って、言うのは簡単ですがやるのは簡単では無いのです。

このケースでは隣の歯はクラウンを被せる為に全周を削ったので、そのスペースを利用してピンポイントの切削で治療をすることができました。むし歯を完全に除去するということと最小限の切削というジレンマをなんとか解決しようとするのは、それが長期間の安定をもたらすと考えるからです。(全てのケースでは無いです)

一回で終わる感染根管治療

根管治療の回数はなるべく少なく済ますことを心がけています。できれば一回で終わらせたいのですが臼歯の感染根管治療ではなかなか思うとおりには行きません。

このケースです。しばらく時間が空いてしまいましたが根管充填まで終えることが出来ました。