マイクロスコープの動画記録を4Kにするのだ

治療とは関係のない話ですので変な人以外はスルーしてください。

私が動画記録を始めたのは十数年前でYouTubeに初めてUpしたのが2010/08/08でした。そこから何度もシステムを自分なりに組み上げてきました。それなりの満足は得られるようになってはいたのですが、時代は4Kです(笑)。

最近のデジタルカメラは動画撮影をメインにしているとも思えるほどでこれを使うことにします。当院での口腔写真撮影はニコンの一眼レフで行っているのですが、最近のソニーの勢いに押され初のミラーレスです。問題はレンズマウントでソニーのミラーレスはEマウントという規格です。一方当院の顕微鏡のマウントはCなのです。マウントが違うということが何を意味するかというと物理的に接続不可能ということです。当然ツァイスにもEマウント対応のパーツはあるのですが高価なのです。そして今使っているCマウントもとても高価だったのです。なのでできれば買いたくないし廃棄もしたくないのです。

というわけで買ったのは数千円のマウントアダプター。CマウントにEマウントを無理矢理付けられるようにするネジのようなものです。こんなのです。

 

ただのネジ割には高いとも言えます(^^;)。ただのネジなので一切の電気的な連結はないので絞りもフォーカスも全くレンズと連動しないのですが、そもそもレンズが顕微鏡なので関係ありません。ただし凄くケラレます。鍵穴から覗いているような像になります。ですが厳密には画質が落ちるのですがデジタルズームでそこはクリアします。理想はもちろんツァイス専用のEマウントです。

購入したカメラはα6400です。これだけでも良いのですが録画機能のついた外部モニタで高品質なコーデックで録画してみようと余計なことを考えました。記録はSSDに直接保存します。SDカードに録画するとパソコンに読み込ませるのに結構時間が掛かるのですがSSDならそのままパソコンに繋げばデータを移動せずに編集することも可能です。

まだ設定は絞り込んでいないのですが実験ではYouTubeに4Kでアップできました。でも記録データのサイズがとてつもないのでストレージがアップアップです(汗)。2時間録画で500ギガ消費とかのレベルです。

はい、無駄で無意味なんじゃないかと思いますよ、ええ。

学校歯科健診の限界

私自身も校医をしています。コロナ騒ぎで延期になっていましたが無事今年の健診を終えました。私はルーペとルーペにマウントされた強力なライトを使用して健診を行っています。これでも裸眼に普通のライトと比べれば格段の差が出ます。

しかし写真のようなむし歯を確実に発見できていると自信を持って言い切ることはできません。この写真は歯科用のユニット(診療台)に寝せて専用のブラシを使って注水下で表面の汚れを落としてみたら見つかったので撮影しました。撮影までの所要時間は15分程度だと思います。ピンポイントですが深さがあるむし歯です。学校歯科健診はブラシもユニットも使えずそんなに時間も掛けられませんからこういったむし歯を発見するのはかなり難しいと思います。むし歯の穴にはプラークが溜まっていて取り除かないと見えません。

この学生さんは健診ではむし歯はゼロと言われていたそうです。私が健診を行ってもおそらく一本は見逃していたと思います。一般的な学校健診では健診で発見できるような大きさのむし歯の有無が解るだけです。過信はしないで下さい。

ただし中には公衆衛生活動に真摯に取り組み、精度の高い健診を行っている歯科医師もいると思いますので、全てに当てはまるわけではありません。そのような歯科医師の名誉のために書き加えておきます。