根管口の明示



非常に細い根管口でした。繊細に大胆にというところでしょうか。

術前レントゲン
根管拡大後
根管充填後

感染根管ですが未処置だったので根管の拡大は最小限です。触られていない根管の治療は処置されたそれより難易度はぐっと下がります。

なお、木田歯科医院は4月から自由診療専門医院となります。保険での治療は行いません。


複雑な根管形態の上顎6番

複雑な根管です。

口蓋根

遠心頬側根

近心頬側根

最終的には4根尖孔のように見えますが、イスムスだらけだと思われます。

抜髄根管ですので最も重要なのは感染させないことです。こういった歯をラバーダムも隔壁も無しで根管治療するのは自殺行為です。これが感染根管になってしまったら大ごとです。

湾曲根管

下顎の7番の歯髄炎です。近心根の難易度が高そうです。

細くてS字状に湾曲しています。

ストレートラインアクセス。なるべく根管を単純化します。ブルーの部分を削ります。

左に見える二つの穴がそうです。これはニッケルチタンファイルではできません。ニッケルチタンを使うと根管を中心にして同心円状に拡大されてしまいます。それでは意味がありません。

根充後。シングルコーンで根充しました。

新しくしたガッタパーチャの所為かMTA系のシーラーの所為か、レントゲンのコントラストが良くありません。根管充填剤の造影性は案外重要です。