三種類の三根管

上顎6番。長期にわたって何の違和感も無く、レントゲンでも異常は認めなかったので根管治療の必要は無いと診断してレジンでコアを築きました。勿論ラバーダム下です。当初は何の問題も無かったのですが、最近になって打診痛が出てきてしまいました。まだ仮歯の状態です。

最終補綴物が入る前だったので、むしろ幸運です。このブログでも根管治療のことをよく書いているので、私を根管治療に積極的な歯科医師だと思われるでしょうが、そんなことは全くなく着手するにはかなり慎重です。何でも無かった歯を(そんなことはないと思いますが)レントゲンを見て治療されて、それから痛みが出て最終的には抜くしか無いと言われたということで来院される方は少なくないです。そういう場合は今まで治療していた歯科医師にとっても患者さんにとっても非常にストレスになります。

さて、治療動画です。3根管ですが、未処置、石灰化で開かない、ガッタパーチャで根充済みと、1本の歯で3種類の根管を持っています。

感染している感じが希薄なので(汚くないし臭くもない)少し変な感じなのですが、教科書通りにやるしかありません。