ストレートラインアクセス

根管の入り口を根管口というのですが、ここをどう攻略するかが根管治療には大切です。削りすぎること無く器具操作がし易い形にします。根管洗浄する際にも細すぎてはシリンジが入りません。

下顎7番。ピンクがかっているのはう蝕検知液を使ってむし歯を除去しているからです。感染根管です。

この歯の根管口を明示して器具が直線的に入るように形成したのが下の写真です。ストレートラインアクセスを確保した状態です。

どの歯でも抜髄症例では根管口は大体似たような形になりますが、再治療の場合は既にいじられているので綺麗な形にならないこともあります。

 

下の写真は下顎6番の近心根です。2根管口で根尖で繋がっていました。イスムスはよく洗浄して拡大はしませんでした。感染根管ではありません。

根充後。右に見える近心根の根充材が1本になっているように見えると思います。二次元のレントゲンですから実際には参考にはならないのですが…。
顕微鏡の写真からは根管口をとても大きく拡大しているように見えると思いますが、レントゲン写真を見るとそうでもないことが解ると思います。