総義歯(その6)

ここまできたら、この後決めなければならないのは上顎仲切歯の位置です。水平面をわかりやすくするために側切歯ぐらいまでは並べた方がベターです。ここまでは歯科医師の仕事です。そこが決まれば技工所サイドで歯を並べることができるようになります。奥歯の高さは模型上で決めることが可能なのです。

で、完成して装着したところまで話は一気に進みます。間に試適といって仮縫いのような作業をしてそこで見た目の確認をしています。見た目は結局はご本人が決めることで、歯科医師はそれをサポートするということになります。

上顎は口蓋部分に金属のプレートを使った金属床という構造で薄くて装着感に優れます。下顎は薄くする意味がありませんから補強として金属を使うことはありますが基本的にはレジン(プラスティック)です。このプラスティックに特殊な材料を使うことによって精密で強固な義歯を作ることができます。イボカップという加熱加圧精密重合システムです。

下顎粘膜面

プロフィール

このケースで治療費は約50万円です。

なお、木田歯科医院は4月から自由診療専門医院となります。保険での治療は行いません。