治療後放置された歯

根管治療後、長期間放置されていた歯の内部は崩壊が進んでいました。これっていちばん歯がダメになるパターンです。

赤い円の中は軟化象牙質が広がっています。外側のエナメル質は崩壊しづらいのでまだ大丈夫だと思っていると手遅れになることがあります。なんとか保存できました。それにしても前医の根管治療はとても上手です!

う蝕検知液で何度も染めて少しずつ削るということを繰り返します。時間が掛かる治療です。

歯の内部を選択的に削るのは奥歯ではミラーテクニックができないと不可能です。こういった地味な仕事の積み重ねが重要なのです。

この後ファイバーポストを立てて治療時間は約70分でした。外科処置が必要になる可能性を説明して治療に入りましたが回避できました。