頬舌側にサイナストラクトがありクラックもある下顎大臼歯のクラウン・コア・ガッタパーチャの除去

ChatGPTはこう返してきました。

頬側・舌側両側にサイナストラクトがあり、さらにクラック(歯根破折を含む可能性)がある下顎大臼歯については、非常に予後不良な兆候が揃っており、基本的には保存困難であることが多いです。

ごもっともな話ですが結構残せるんですよ。ただ一生持つなんてことは口が裂けても申しません。どの位持つんですか?と訊かれれば解りませんとしか答えられません。抜歯してインプラントというのもアリだと思います。

抜歯か否かの選択基準は歯科医師によって大きく差があります。

珍しい上顎第一小臼歯三根管の感染根管治療

ChatGPTに訊いてみました。
上顎大臼歯の根管数は?

■ 上顎第一大臼歯(Maxillary First Molar)
• 根の本数:3根(頬側2根+口蓋根)**がほとんど
• 根管の本数:4根管が最多
• MB1(近心頬側主根管)
• MB2(MB1と同じ根にもう一本ある)
• DB(遠心頬側根)
• P(口蓋根)
4根管:約60〜90%
3根管:約10〜40%
→ MB2(第2近心頬側根管)は見落とされやすく、存在率は**高頻度(最大90%近く)だが、臨床での発見率はそれより低い。

■ 上顎第二大臼歯(Maxillary Second Molar)
• 根の本数:3根が多数(約90%)
• 根管の本数:
• 3根管:約50〜80%
• 4根管:約20〜50%
• 2根管または1根管:まれ(癒合根やC字根管の場合)
MB2の存在率は第一大臼歯よりやや低く、約30〜50%**程度。

ちょっとオーバーなような気がしますがともあれ上顎大臼歯は4根管だと思って治療する必要があるわけです。ですが4根管の治療が成されている確率は多くても数%だと思います。私の今までの再根管治療歴では一度も見たことはありません。なので私が未処置の根管を見つけることは頻繁にあります。

さて上顎小臼歯の根管数は?

■ 上顎第一小臼歯(Maxillary First Premolar)
• 3根管の存在率:0.5〜6%程度
→ 最も多いのは2根管(約80〜90%)、1根管は10〜20%程度。

■ 上顎第二小臼歯(Maxillary Second Premolar)
• 3根管の存在率:非常に稀で、0.3%以下という報告も
→ 大半が1根管(約50%)または2根管(約50%)。

さて本題ですが今回の上顎第一小臼歯の根管は綺麗に3本でした。初めての経験です。綺麗に3本でしたがとっても汚れていました。

口が大きく開かない患者さんの最も奥の歯(第2大臼歯など)の根管治療

口が大きく開かない患者さんの最も奥の歯(第2大臼歯など)の根管治療は、非常に困難なケースのひとつです。このケースは歯髄は壊死しており病変がある感染根管でしたが、幸い手つかずの状態でしたのでどうやら上手くできたようです。これが再治療だったらと思うとゾッとします。

以下に、開口量が少ない場合の難しさのポイントをAIが詳しく説明します。ああ楽だ😅

1. 術野のアクセスが極めて困難

•開口量が限られているため、器具や手指が口腔内に入らない

 → 特に下顎第二大臼歯などは頬の筋や舌の干渉もあり、視認・アクセス困難。

•鏡や吸引チップの位置取りにも制限があり、可視性が低下。

2. 器具操作の制約

•リーマーやファイル、NiTi器具などの挿入角度が制限される

 → 根管に対して直線的なアクセスができず、湾曲や破折のリスクが高まる。

•根管長測定器やラバーダムの装着も困難になることがある。

3. 視野の確保が難しい

•ラバーダムが装着しづらく、唾液や舌の干渉で感染リスクが上がる。

•マイクロスコープや拡大鏡がうまく使えないことも。

 → 精密根管治療の精度が下がる。

4. 根管形態の複雑さと相まってリスク増大

•奥歯は根管数が多く、形態も複雑(例:MB2などの見逃しリスク)。

•可視性・器具操作・清掃のどれもが制限されるため、

     根管内の感染源を完全に除去できない可能性がある。

5. 患者の疲労・協力度

•開口制限に加え、長時間の治療姿勢が辛く、患者の協力が得にくくなる。

•小児や高齢者、顎関節症のある患者では、継続的な開口そのものが困難。

6. 代替アプローチや工夫の必要性

最後に:治療の可否判断も重要

•開口量が著しく制限される場合は、治療の成功率が下がるため、抜歯も選択肢になることがあります。

•他にも「スリープスプリントによる開口訓練」や「全身麻酔下の処置」などが検討されることも。