ちょっと怪しい部位。
こういう状態での切削介入は慎重になります。非活動性のう蝕は治療しないというのが現在のカリオロジー(むし歯学)のコンセンサスです。しかしこれが本当に非活動性のう蝕なのだと言い切れる自信は私にはありません。そこで話し合いにより半年後の経過を見て決めましょうということになりました。
この段階では何が正解なのかは多分誰にも解りません。半年後には治療することになるのかも知れません。その時の為に記録はしっかり残しておきます。
福島県いわき市にある自由診療専門の歯科医院です。TEL 0246-36-5960
ちょっと怪しい部位。
こういう状態での切削介入は慎重になります。非活動性のう蝕は治療しないというのが現在のカリオロジー(むし歯学)のコンセンサスです。しかしこれが本当に非活動性のう蝕なのだと言い切れる自信は私にはありません。そこで話し合いにより半年後の経過を見て決めましょうということになりました。
この段階では何が正解なのかは多分誰にも解りません。半年後には治療することになるのかも知れません。その時の為に記録はしっかり残しておきます。
歯肉縁下に形成が及んだ場合はデジタルは難しいと、ことあるごとに書いてきましたが、時には可能なこともあります。圧排糸で歯肉が少し下がってくれて形成限界がどの方向からも(横からでも縦からでも)見える場合にはデジタルだけで印象します。見えているわけですから圧排糸を抜かないで印象します。どの方向からも見えるというのが重要なんじゃないかと私は思っていて、現在のIOSはワンショットで撮っているわけではないので画像の合成をしていますから、情報の連続性が重要なのではないかと勝手に考えているのです。AIがそこをカバーしてはいるのでしょうが理想的には大きな情報量の連続があった方が良いに決まっています。
うちのご老体のCERECですと、なるべく少ないスキャンの枚数で3Dデータを構築するのが理想とされていたため、模型スキャンの際に模型にポイントを彫刻したりしていました。そこをデータの合成の基準点として認識させていたわけです。因みに口の中の直接スキャンは一切行っていませんでした。
デジタルは術者の稚拙な技術をカバーしてはくれません。むしろ術者がデジタルをカバーしなければならないのです。
すでに神経を抜いて治療が終わっていた歯の再治療はとても難しいのです。それに比べればその歯の一回目の根管治療は(大抵は抜随です)やりやすいのですが、当院ではその機会はほぼありません。99%が再治療です。
クラウン(被せ物)を外すのは良いとしてその中身のコア、つまり土台を除去しなければなりません。その際に歯を削ってはいけません。歯を削らずにコアだけ除去します。このときにパーフォレーションといって歯の中に穴が開いているのを発見することがあります。私にはありませんがコアの除去の際に歯を削ると自分でパーフォレーションを起こすこともあり得ます。
次にガッタパーチャという根管に詰まっているゴムのようなものの除去です。これがまたやっかいです。この際も歯を削ってはダメです。
ガッタパーチャ除去したら根管の中の汚物を除去していきます。取り残した歯髄だったり血液だったりがこびりついています。
そして根の先まで綺麗にしていこうとすると途中で器具が進まなくなります。レッジというのですが、本来の根管から横道にそれて器具操作をしてしまうと難易度はとても高くなります。
というフルコースの治療の動画です。根管充填はMTA(Mineral Trioxide Aggregate)を使っています。