サイナストラクトの原因の歯をガッタパーチャで確認

上顎6番感染根管。大きく腫れていました。サイナストラクトにガッタパーチャを挿入して原因の歯を確認しています。

根管充填後。

約10年経過。手前の歯のインレイが脱離して来院されました。6番に不快症状は全くありません。もちろん、サイナストラクトはありません。根管充填は2mmほどアンダーですが、あまり関係ありません。現在はこのようなケースでは他の根管も治療しますが、この時はリージョンのある近心頬側根しか手を付けませんでした。今は全く使っていませんが、メタルコアが入っていて懐かしいです。

通常のレントゲン撮影では本当に病変が消えているのかどうかは解らないのですが、何の不自由も無く10年経過しているわけですから、この治療は成功したと言って良いと思います。7番の根管治療は私ではありませんが、お世辞にもちゃんとしているとは言えません。しかし問題なく機能しているわけですから、これはこれで成功しているわけです。

 

 

 

前歯のメタルボンドブリッジ

抜歯の後、歯肉の安定を待って・・・

麻酔をして・・・

ファイバーコアを1本立てて、圧排して概形成して・・・

欠損部の歯肉を電気メスで軽く切除して・・・

その凹みに仮歯を当てて・・・

ここまで約100分。この日の治療はここまで。

次のアポイント。

マイクロスコープの使用は治療時間の四分の一程度で、それ以外は4倍程度のルーペを使用しています。前回歯肉を切除した部位は良い形になっています。紫色の糸が圧排糸。この下に細い糸がもう一本入っています。

シリコン印象材で精密印象。

色合わせ。

この後噛み合わせを採って仮歯を修正して、参考用に仮歯の型を採って、エステティックマウントの作業をして90分。

以下は専門的なお話し
咬合高径を変化させないので、フェイスボウは理論的には必要ありません。大学卒業後の補綴の医局員時代に学んだ古い知識ですが、これは変わりようがないメカニカルな咬合(器)論です(たぶん)。下顎運動経路もアナログで計測する場合にはフェイスボウは必須ではありません。

カスタマイズドインサイザルガイドテーブル。

元、咬合ヲタクの私です。Peter Dawson L.D. Pankeyリスペクトです。