根管治療中にニッケルチタンファイルを折ってしまった

サイナストラクトがあり痛みもあったケースです。1回目の治療でメタルポストの除去を行い隔壁兼仮歯を作ってある程度までガッタパーチャを除去しました。その後、すっかり症状は消えたそうです。やりきれてはいなかったのでそこまで快復するとは思っていませんでした。やりきっていても反応が鈍いことも希にはあるのでこれは幸運です。

2回目で根管内をみると排膿の跡がありました。残っていたガッタパーチャの除去中にニッケルチタンファイルを折ってしまいましたがXPエンドフィニッシャーだったので除去に要した時間は数分です。

根管内はすっかり綺麗になったのでMTAで根管充填しました。治療回数は2回です。

歯科治療は事前に全てを予測するのは難しい

こんなデジタルシミュレーションをしてみてクラウンを外してみたら歯肉の中にコア材がはみ出していて、それを除去したらコアの根元に気泡があったので気泡を追ってみたらどんどん内部で広がっていき、結局ファイバーコアを除去することになりすると内部が汚くて結局根管治療になってしまったという、事前に全てを予測するのは難しいというお話しです。

長いメタルポストを超音波スケーラーで除去

メタルコアの除去はこうやるのが歯にダメージを与えないです。この方法で外れないことは殆どありませんがダメなら先端まで削り取ります。その際にも歯を削らずコアのみを削ります。

超音波チップをあてる前に振動が良くコアに伝わるようにコアの周囲を整理しておくのがコツです。