直視による顕微鏡治療

マイクロスコープの治療に限らずミラーテクニックより直視の方が優っている点は両手が使えるということです。動画には写っていませんが特に削る際には両手を使っています。

左上の第一小臼歯の治療ですが、患者さんには大きく右を向いてもらい、私は左側にポジションを取ります。マイクロスコープの対物レンズは右に振りますがそれでも接眼レンズが水平になる機種は直視での治療もやりやすいのです。

夏休み

木田歯科医院は8月9日(日)から8月16日(日)まで夏休みです。

写真はいわき市の夏の風物詩。無形民俗文化財のじゃんがら念仏踊りです。今年はコロナの影響で無観客で奉納しました。私もこの青年団で太鼓を叩いていましたが、長い歴史の中で無観客は勿論初めてです。

いわき市歯科医師会では休日救急歯科診療所を開設しております。
お盆中の急なトラブルの際はご利用ください。

前歯の白濁を削らないで治す方法

前歯に詰めたコンポジットレジンの変色と辺縁の漏洩です。

青で囲んだ部分がそうです。研磨で治せる場合もあり詰め替えが必要な場合もあります。セラミックと違いコンポジットレジンは永久に変色しない材料ではありませんが、ちゃんとやれば簡単に着色するようなことはありません。

今回はその話ではなく赤く囲んだ部分のことです。

この部分は治療の跡ではなく白濁しているのです。この部分を削らずに治す方法があります。ICONという材料を使います。わかりやすい動画があったのでご覧下さい。

実は私もまだ施術したことはありません(汗)。ただ見たところテクニックに難しいところは全く無いようですので機会があれば限られたケースでお引き受けします。

基本的に私はドッグベストセメントや3MIXに代表される「歯を削らないで治す。むし歯を残して治す」という方法を信用しておりません。またいちばん上の画像で紹介したケースでは既に修復がなされており、再修復するのなら白濁の部分まで削り込むことに大きなデメリットは無いとも思えるので、ICONを使うかどうかは迷うところでしょう。限られたケースでというのはそういう意味で、どんな治療方法も適材適所に行うことが患者利益に繋がると考えています。