大きな病変のある樋状根のような上顎7番の感染根管治療

このケースです。

インレイを外すと覆罩されており、それを外すと髄腔に達しました。未処置の感染根管です。

CT画像です。クリックすると拡大されます。樋状根とタウロドントのミックスのような形です。

根尖孔は大きく開いており、かつ複雑な形態が予測されます。
サイナストラクトは口蓋側にあり、押すと排膿します。

一回目の治療後、動揺はかなり収まり不快症状も解消しましたが、サイナストラクトは消失していません。二回目の治療で根管内の水酸化カルシウムを除去して根尖を突くとまだ根尖孔から根管内への排膿がありました。三回目で根尖から出血を促してMTAで根管充填。

三ヶ月ほど経過を診て、治癒に向かわないようならエンドサージェリーですが、実際の所は殆ど外科に移行することはありません。