口が大きく開かない患者さんの最も奥の歯(第2大臼歯など)の根管治療は、非常に困難なケースのひとつです。このケースは歯髄は壊死しており病変がある感染根管でしたが、幸い手つかずの状態でしたのでどうやら上手くできたようです。これが再治療だったらと思うとゾッとします。
以下に、開口量が少ない場合の難しさのポイントをAIが詳しく説明します。ああ楽だ😅
1. 術野のアクセスが極めて困難
•開口量が限られているため、器具や手指が口腔内に入らない
→ 特に下顎第二大臼歯などは頬の筋や舌の干渉もあり、視認・アクセス困難。
•鏡や吸引チップの位置取りにも制限があり、可視性が低下。
2. 器具操作の制約
•リーマーやファイル、NiTi器具などの挿入角度が制限される
→ 根管に対して直線的なアクセスができず、湾曲や破折のリスクが高まる。
•根管長測定器やラバーダムの装着も困難になることがある。
3. 視野の確保が難しい
•ラバーダムが装着しづらく、唾液や舌の干渉で感染リスクが上がる。
•マイクロスコープや拡大鏡がうまく使えないことも。
→ 精密根管治療の精度が下がる。
4. 根管形態の複雑さと相まってリスク増大
•奥歯は根管数が多く、形態も複雑(例:MB2などの見逃しリスク)。
•可視性・器具操作・清掃のどれもが制限されるため、
根管内の感染源を完全に除去できない可能性がある。
5. 患者の疲労・協力度
•開口制限に加え、長時間の治療姿勢が辛く、患者の協力が得にくくなる。
•小児や高齢者、顎関節症のある患者では、継続的な開口そのものが困難。
6. 代替アプローチや工夫の必要性
最後に:治療の可否判断も重要
•開口量が著しく制限される場合は、治療の成功率が下がるため、抜歯も選択肢になることがあります。
•他にも「スリープスプリントによる開口訓練」や「全身麻酔下の処置」などが検討されることも。