総義歯(その6)

ここまできたら、この後決めなければならないのは上顎仲切歯の位置です。水平面をわかりやすくするために側切歯ぐらいまでは並べた方がベターです。ここまでは歯科医師の仕事です。そこが決まれば技工所サイドで歯を並べることができるようになります。奥歯の高さは模型上で決めることが可能なのです。

で、完成して装着したところまで話は一気に進みます。間に試適といって仮縫いのような作業をしてそこで見た目の確認をしています。見た目は結局はご本人が決めることで、歯科医師はそれをサポートするということになります。

上顎は口蓋部分に金属のプレートを使った金属床という構造で薄くて装着感に優れます。下顎は薄くする意味がありませんから補強として金属を使うことはありますが基本的にはレジン(プラスティック)です。このプラスティックに特殊な材料を使うことによって精密で強固な義歯を作ることができます。イボカップという加熱加圧精密重合システムです。

下顎粘膜面

プロフィール

このケースで治療費は約50万円です。

なお、木田歯科医院は4月から自由診療専門医院となります。保険での治療は行いません。

2019年3月をもって保健医療機関の指定を辞退します。

木田歯科医院は平成元年の開業以来、30年が経過いたしました。

そこで突然ではありますが平成の終わりを区切りとし、2019年3月をもちまして保健医療機関の指定を辞退することにいたしました。閉院ではありません。これからは保険治療を行わない(行えない)自由診療専門の歯科医院となります。
時間や材料や機材の制約のない環境で、一日数名の方に私にできる最善の治療だけを行います。
詳細は後日ホームページ等で公開の予定です。

現在保険診療で通院中の患者さんの治療は途中中断にならないように進めます。しかし確実に治療を終了できると見込まれる部位以外は、新たな治療介入を控えます。また2019年2月中をめどに保険診療の初診の受付を終了いたします。

今までの当院のご利用を衷心より感謝するとともに、ご理解を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

木田歯科医院
院長 木田真一郎

セミナー

昨日は私にとっては今年最後のセミナーで新横浜でした。
始発列車に乗って早足で会場に向かい、帰りは走って駅に。移動が大変ですがそれだけの価値がある濃密な時間を過ごすことができました。寺内吉継先生のセミナーは何度行っても絶対に期待を裏切りません。エンドのハイエンド。 
はい、お後がよろしいようで……