下顎第一小臼歯2根管

下顎第一小臼歯は通常は1根です。

下の画像は治療途中で当院への転院の方です。根尖をカットしてしまった恥ずかしい術前のレントゲンです(汗)。

 

仮封材を外し汚れを綺麗に取り除くと、ガッタパーチャ、つまり根充済みの根管口の位置が中心から偏位しています。怪しいので更に探っていくと舌側に根管口らしき痕跡を発見しました。

 

ミラー像で解りにくいと思いますが、ファイルを根管に通した画像で、グレーのヘッドのファイルは08です。根尖孔まで到達しました。以前も書きましたが、未処置の根管は治療しやすいのです。これが変に触られた後だと格段に難易度が増します。途中に引っかかりを作ってしまって簡単には根尖まで届かないことが多くなります。

 

根管口を明示したところ。

 

根充前

 

いろんな歯があります。これは矯正のために抜歯した下顎第一小臼歯です。
2根3根管です。

 

 

ヘミセクション

 

下顎6番が腫れて来院。近親根に沿うように透過像があります。これは歯根破折が強く疑われるレントゲン像です。

コアを除去すると、顕微鏡を使用するまでもなく破折線が確認できました。患者さんに説明するために染色して撮影しましたが、顕微鏡を使わないで撮影しても無駄でした。肝心の破折線が良く見えません。

近親根だけ抜歯しました。遠心根は保存予定です。

根尖病変はいまや抜歯の対象ではありません。しかし歯根破折は(いろいろな説はありますが)抜歯です。したがって、長期的な歯の保存には如何に歯根破折を避けるかということが重要になります。しかしこの歯は過剰な切削が行われているわけでもなく、前後に歯も残っているわけで、これを予防する方法は今のところないと思います。

 

 

 

 

リンクケーブル

当院ではレントゲンとカルテはWindowsで動いていますが、それ以外、特に画像処理はMacを使っています。正面に映っている左のモニタはWindows。右はMacです。当然マウスもキーボードも二つ必要でした。しかしモニタが離れた場所にあればそれでも良いのですが、このように並んでいるといちいち持ち替えるのは煩わしいものなのです。

レントゲン画像をMacに取り込むこともあるので、MacとWindows間で頻繁にファイルのやり取りをする必要も出てきます。ネットワークで共有することは勿論可能なのですが、ちょっと面倒。NASもイマイチです。

何か良い方法はないものかと考えていたのですが、こんなものを発見しました。リンクケーブルといいます。

USBで2台のPCを繋ぐだけでマウスとキーボードを共有できます。そしてデータをドラッグしてPC間でデータを移動することができるのです!! マルチモニタのような使用感です!! スリープを解除することはできないようですが、そんなことは大した欠点ではありません。これ、最高です!!

異種OSではなくても同じように使えるし、MacOSのファイル共有や画面共有を使うよりずっと直感的です。ただしファイルが大きくなるとUSB2ですからストレスだと思います。動画だとギガ単位になりますからそういう場合はLANで移動することになります。