上顎7番 感染根管治療

大きなメタルポストの除去、ガッタパーチャの除去、洗浄、MTA根管充填といつものとおりの治療です。頬側二根は穿通出来ませんでしたがCT画像から病変は口蓋根由来と思われますので大丈夫だと思います。口蓋根の根尖は大きく破壊されていたのでMTAはオーバー気味に詰めてあります。

不顕性露髄を疑って・・・

治療のやり直しは予定通りに進まないことが間々あります。

コンポジットレジンの下にむし歯が見えました。一回の治療で終えるつもりで治療を開始しましたが予想以上に深いむし歯で、神経まで行ってしまうんじゃ無いかとヒヤヒヤものでした。幸いそれは避けられたのですが見えない露髄(神経が露出すること)が怖いのと治療時間が長くなってしまったので、いちど仮の充填をして後日もう一度仕上げることにしました。

見えないというか、気がつかない露髄を不顕性露髄といいますが、その対応として怪しい部位をセラカルという覆髄材でカバーしました。幸い不快症状は発現しなかったので次は予定通り進められると思います。

近心頬側第二根管 MB2

え〜「いつまでもあると思うな親と金」なんぞと申しますが「いつの日もあると思えよMB2」というお噺でございます。

動画を見ていただくのが手っ取り早いんですが、顕微鏡で観察してもバッチリ見えるものばかりではございません。その辺にきっとあるんだと思って見ないことには見つからないんでございます。見つけなくてもバイ菌の野郎さえへぇらなければ何ということもねぇんでしょうが、まあその辺は拘ってやってるわけでございます。

というわけで治療の後は痛みも無く幸せに暮らしたということでお後がよろしいようで・・・