夏休み

蒸し暑い夏ですね。

木田歯科医院の今年の夏休みは
8月10日(木)から8月17日(木)までとさせていただきます。

いわき市歯科医師会では、いわき市総合保健福祉センター内で休日救急歯科診療所を開設しています。

 

 

樋状根の感染根管治療の動画(ノーカット早送り)

補綴物を除去して感染根管治療に入ったところです。まだムシ歯は取り切っていません。あまりに根管内が汚れていたので、ザッと綺麗にしました。本来はムシ歯の部分を完全に除去してから、根管内の治療に入ります。特に抜随(神経を抜く)の場合はマストです。

樋状根(といじょうこん)という特種な形態の根管です。根管内には壊死した歯髄や汚染されたガッタパーチャが入っていました。この形態をした歯の感染根管治療は手探りでは私にはほぼ不可能です。

動画のスピードは2.5倍程度です。前後をトリミングはしていますが途中のカットなどの編集はしていません。音声も録音した方がリアルになるのでしょうが、マイクはないのです。
というわけでYouTubeのフリー音源を被せてみたら軽薄な感じになりました(笑)。

根充後はこちらです。

 

 

マイクロCT

マイクロCTなんて言うと・・・・・・
マイクロスコープとCTで根管治療はお任せ下さい。
などと続きそうですが、そうではありません。

マイクロCTという装置があるのです。医療用ではないので生体を撮影することはできません。実験計測用です。工業製品などをスキャンします。
生体は無理ですが、抜いた歯をスキャンすることは可能です。最近の歯内療法の論文にはマイクロCTを使った観察が多く見られます。とても鮮明な画像を見ることができます。

こんな論文を誰でも読むことができます。
マイクロCTによる下顎切歯根管形態の分析

要するに根管は単純な管ではなく、扁平していて曲がりくねって枝分かれしていてグジャグジャの迷路のような複雑系だということです。

ですから、マイクロスコープとCTで根管治療はお任せ下さい。
なんてとても言えないのです。

などと、謙遜してるようで実はセルフブランディングしているシタタカな私。